【selly】道を間違えずに進めたら良かったのに。2

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｢武器はこっちの方がいいっすよ｣



｢なるほど｣





この前sellyとやった時は教えてくれるというより、やって慣れろって感じでもうライオンの子どもになった気分だったけど


Rasさんはなんか






｢優しい……｣





魔王とはどこから来たの？


いや、もちろん！sellyも優しいけどさ、どちらかと言うと笑われているのがメインと言いますか





｢あの2階にいるから、Aさんは後ろから撃って｣




｢分かりました。弾当たんないと思うけど……｣






スキャンと言われたので一度ボタンを確認してから私はスキャンをした

オレンジに光ってるのがどうやら敵らしい



sellyもそうだけど、Rasさんもガンガン敵の方に走っていってしまう
私的にはこのセーフのエリアの家の中にずっといたいんだけど……どうせ戦っても勝てないし





私のキャラより多分歩幅でもでかいんじゃないかってぐらい、Rasさんの背中は小さくなっていく

既に銃声は聞こえるけど家の中なので私も中に入らなきゃ撃てない






そして




｢あーー、ボヤ！パンチが｣




｢え、だめだめだめ！！｣




あえなくRasさんのバーが真っ赤になりました
元々トリオのとこにデュオで入ってるので私は完全に3対1の状況になってしまったのだ




無理だぁ





｢がんばれーいけます、いけます｣



｢いけないですよぉ！私、まだ敵弾当たらなくて｣



｢大丈夫ですよ。sellyとやった時のとレート？敵の強さが違いますから｣






と、そんなこといってる間にどっかから撃たれる
ガンガン削れていくアーマーにひぃーーっと大きな岩の影にしゃがみ込んだ



Rasさんがハイハイでこっちにちょっとずつ近ずいて来ている

頼むから早く来て欲しい
そして命なげうってでも起こすからどうにかして欲しい





｢銃構えてます？｣



｢構えてません。持った方がいいですか？｣



｢それ持って方がいいね｣





走るの遅くなるって聞いたから逃げるためにずっと仕舞ってたけど流石にダメらしい

さっきRasさんにおすすめされたR何とか何とかっていう銃を持ってみる




持ってみるだけだけど






｢そっちに敵行きますよ｣





｢待って！どっちから｣




｢ピンピン｣






ピンってどこ！
sellyの怒涛のようなゲーム用語が頭の中を駆け巡ったけど、焦りすぎて悠長に精査してる暇がない




｢わぁ死ぬぅ｣




右腕でももげたかくらいのダメージが一瞬で私のアーマーを溶かし、私はウルトを使って坂を滑り落ちていくけど、当たらない弾が地面を叩く音がする





｢無理無理ー！｣




｢───弱いねぇ｣

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