【selly】道を間違えずに進めたら良かったのに。[完結]

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｢んー、全く分からない｣




｢A頭悪いからねぇ｣



｢sellyさんがどんどん辛辣になってる気がしてならないですよ、私は｣





スーパーに並ぶあれこれは見た目では判断つくけど、数字が至る所にあってよく分からない値段もよく分からない





｢何が好きか｣



｢sellyさんが好きなのでいいですよ、sellyさんは何が好きですか｣



｢オレか、オレはなんでもいい｣



｢じゃ今夜は餃子でも焼きましょう｣





目の前にある餃子の皮であろうものを手に取った
多分そう


sellyさんが押すカートにそれらを入れ、二人でぐるりとスーパーを回る

sellyさんはエナジードリンクとかお茶とか飲み物ばっかりだ


朝もあんなにコーヒー飲んでたのにそんなに飲料類が必要だろうか





｢Aさん、甘いの好きなの？｣



｢甘いのっていうとお菓子ですか？
うーん。それこそ豚になっちゃうのであんまり食べないですね｣



｢これ美味しいけど｣



｢sellyさんのオススメですか？｣





見せられたのは緑……というか水色…というか、怖い。

何この色




でも何故か意気揚々とsellyさんが渡してくれるので私はそれを受け取った

裏面を見ると韓国語だらけでこれが何かわからない





｢チョコミントだ、チョコミント｣



｢あー、なるほど。sellyさん、チョコ好きなんですか？なんか全然そんな感じしないのに｣




チョコなんてブラックぐらいしか食べなさそう……
勝手な偏見だけど




プレゼントと言われて私の手から再び抜かれ、そのままかごにダイブしていった


いや……あんまりチョコミント好きじゃないんだけど





でもあんまりにご機嫌なsellyさんに、これは好きじゃないと言えなくてありがとうございます。と言ってしまった




まぁ、チョコミントなんて久しく食べてないし、韓国のは美味しいかもしれないしね




そんなこんなでいるものいらないもの山ほど買って二人で手分けして持って家に戻った

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