過 保 護 の パパ 7【まふまふ】

番外編[こんにちは、歌い手さん]part1 ページ5

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今日はお客さんが来るのだ



そのためにちょっとだけだけど、色々調べた



一応パパと同業者なんだけど、アイドルみたいにグループで活動しているんだとか






｢A、僕迎えに行ってくるから家で待ってて｣



｢はーい｣





そのアイドルみたいな人達がなぜ来るかと言えば、私を見に来る。っていうのが正しい

一応皆でゲームをすることになっているけど、そっちはついでというか



テレビの前にはどこから出てきたのか……見たことないゲーム機がたくさんおいてある







知らない人が大勢来るので緊張するけど……というか気を使うというか


でもゲームは楽しみだ






｢うらたさん。坂田さん。志麻さん。センラさん。｣





事前に仕入れた情報を頭の中で転がしながら、ウロウロと落ち着きもなく家中を歩き回った


唯一天月さんがいることだけが救いというか、知ってる人への安堵というか





96猫さんにもいて欲しかった思いが強い……女子ひとりは辛いものがある







───
────
──









｢こんちわー！｣





明るく元気な声と共にがやがやと玄関が騒がしくなった


パパがお客さんを連れて戻ってきたのだろう






私は急いでソファーに座って、いかにも自然にしてますよ風を装ったけど逆におかしかったかもしれない





｢おぉーこれがまふまふの新居｣




｢キミがAちゃん？｣


｢は、はいっ！！｣





色気が凄いっ！！
泣きボクロだぁ……



多分この人が志麻さん

そしてあとからゾロゾロと私の前に人が来て、なんだか動物園の動物になった気分だ




｢本当にJKがいるんだな｣



｢はじめましてー、坂田でーす｣



｢ケーキ食べる？買ってきたんけど｣




た、た、助けてください。
もうケーキを食べたいとか、そんなこと考えていられないほど眩いというか


こんなイケメンに囲まれていると、芸能人の中にひとり一般人が紛れ込んだような

なんというか場違いというか、言葉を交わしていいものかさえも迷うというか……




｢なんか固まってへん？｣



｢お前らが囲みすぎなんだろ。圧がすごいんだよ、圧が｣




｢そりゃ、うらたんはちっちゃいかんなー｣



｢あー？｣





パパぁ……助けてよぉ

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