過 保 護 の パパ 7【まふまふ】

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珍しく宿題が終わっていないと言って、お風呂を出た後テレビを見るのではなく自室に戻って行った




左手で勉強するというのは思ってた以上に時間がかかるものなのかもしれない



できることなら手伝ってあげたいけど、それはAのためにならないのでぐっと我慢だ






テレビ前のローテーブルにパソコンを広げて動画の確認をする
自分の顔を改めて見なくちゃいけないのは結構恥ずかしいし、見てらんない


これでマスク無かったら僕は発狂していたかもしれない





字幕の誤字とかも確認し終えたので、あまちゃん達に完成のデータを送ってこれでおっけーが出たら上げよう




｢パパ……｣



｢びっくりした…、Aか｣




いつの間にかAが後ろのソファーに座っていて、こちらを見ていた

どうやら終わるまで待っていたらしい





｢宿題終わったの？｣



｢うん｣





じゃ、おやすみを言いに来たのかと思って次に続く言葉を待つけど、Aは一向に口を開かなかった


最近Aの様子がおかしいけど、追及してもなんでもないばかりなのだ



あんまりうるさくいうのもうざがられると思うので言わないように心がけてるけど

気になって仕方ない




話を聞くために一度腰を上げて、ソファーの方に座った




｢なにか僕に言いたいことがあるの？｣




｢……あのね。私、やっぱり一人暮らしがしたい｣

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