過 保 護 の パパ【まふまふ】[完結]

44 天月side ページ44

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Aちゃんは部屋にこもってしまったので、いや、そうじゃなくてもこの状況で女の子になんと声をかけていいかは分からないからちょうどいい




｢やれやれ｣




携帯をつけると、まふくんからの連絡かと思ったらそらるさんだった



ライブが始まるまでそんなに時間はないけど今連絡しても大丈夫なのだろうか





そんなこと考えていたら、あちらから電話がかかってきた




｢お疲れ様です｣



『あー天月？今家にいる？』




｢いますよ、Aちゃんのことですね｣



ガチャガチャと電話越しに機材が設置されているであろう音が聞こえる



『まふが血相変えて東京戻るとか言ってるんだけど、何があった？』



｢いやぁ………全然話は分かんないです。
僕も最後の方に居合わせただけなんで……

とりあえず、Aちゃんは怪我も何もしてないですよ。機嫌は最悪みたいですけど｣




『また喧嘩かぁ……』



そうだろうっと心の中でそらるさんに同意する

それにしてもまふくんのAちゃんに対しての過保護ぶりが凄すぎる………



ライブほっぽってどうするつもりだよ




『まぁ、そっちが大丈夫なら、まふはこっちで何とかするから、あとはよろしく』




｢……なんとかやってみますけど。とりあえずライブは無事に終わらせてください｣




『俺に任せとけ』




向こうでそらるさんが呼ばれる声がして、そらるさんとの電話が切れた

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