過 保 護 の パパ【まふまふ】[完結]

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天月さんの家に着くなり、パパに電話をかけた


ほんの少し。ほんの少しだけ、パパの声が久しぶりに聞けることが嬉しい



知れない人のいる家はちょっと精神的に休まらない……別に天月さんはいい人だけど

そうじゃないのだ





パパは2コール目で出てくれた




｢パパ、明後────｣




『ブロックしたことについての言い訳は考えついたの』



あー、そうだ。その話が先だった。




｢ブロックは学校中にもずっとメッセージ飛ばしてくるから……ごめんなさい｣



『もし何かあった時にどうする気だったの』



｢別に学校行って帰ってくるだけだよ
何か起こるわけないじゃん｣



『はぁ………こんな考え方だから注意が絶えないの。分かる？』




｢私、もう子供じゃないんだけど……｣




だんだんと怒りが込み上げてくる

謝ったのに。今日は久しぶりに話すから楽しく話したかったのに


なんでそんなに文句しか言えないのだろう




『まぁ……分かった。分かったから、俺がそっちに帰るまで大人しくしてて』




急な俺呼びに、言葉が詰まる

すごく怒ってる……パパ




『あまちゃんによろしくね。大人しくしてるんだよ』




｢ちょっ！待って！私の話も聞いて！！｣




間一髪でパパの話に割り込むけど、ものすごい不機嫌声で何？っと聞かれる



おっかなびっくりして、声が出ない




『……何もないなら切るよ』





｢私！日曜日、遊びに行きたい｣




『……あまちゃんと？』




｢学校の人と｣




何となく雰囲気的に男の人ってことが言えなくて、曖昧な言い方をしてしまう

何か考えているのだろう。しばらくの沈黙の後に、ダメっと返ってきた

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