過 保 護 の パパ【まふまふ】[完結]

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もぐもぐと天月さんが慣れないながらも作ってくれたお弁当を食べる



美味しいけど、パパのに比べるとちょっとガッツリしてる……

なんというか、肉肉しぃ


嬉しいけどね！ありがたいけどね！？





｢昨日どうしたの？大丈夫だった？｣



｢あー、そう。その事なんだけど、相談に乗って欲しい。

なんかよく分からない2年の先輩にいきなり告白を受けて……｣




ひゃーーっと黄色い歓声が上がって、クラス中の視線が私たちに集まる




｢なになに？！誰！？｣




｢名前教えてもらわなかったの。っというか、ひじょーーに！自己中極まりない人でね？実際私が好きで言ってたのか分からないし

多分からかわれてるだけだと思うから……｣




｢でも、A可愛いし！一目惚れとかもあるって！！｣



何故か私よりも友達の方が嬉しそうにはしゃぐ


どこの誰かもわからない人にどう心をよせろと……？





｢……私はもっと堅実な人がいいな｣




｢お父さんみたいなイケメンが近くにいると、顔なんてどうでも良くなりますか、そうですか。そうですか。｣



｢違うよー！だいたいパパは中身が残念だから、絶対ない！
顔より中身！そう思うだけだって！｣







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｢───だそうですよ｣



へ？と素っ頓狂な声が出た
目の前の友達の目線は明らかに私の頭上である



げぇーっと思いつつゆっくり振り返ると昨日の先輩がいた




｢こんにちは｣



｢Aちゃん借りてっていい？｣



｢どうぞどうぞ！｣




｢は！？｣




みんなの薄情者！！
ありがとーなんて先輩は言うし、友達たちも頑張ってなんて口パクしてくるし


何を頑張るのさ
告白を両断することを……でいいですか？





食べかけのお弁当が目の前で片されていくのを私は眺めていた



｢よし、行こう｣




先輩は私のお弁当と私の左腕を掴んで歩き出す


相変わらず勝手すぎる……パパそっくりだ




｢あの、どこ行くんですか｣



｢相瀬の定番といったら屋上でしょ？｣



｢知りませんよ、そんなの｣




はぁ……っとため息をプレゼントしてあげたが、先輩にはノーダメージらしい


私の昼の時間を返せ

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