過 保 護 の パパ【まふまふ】[完結]

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なんというか………なんというか。
クロネコさんも人見知りで、私も年上の人と2人って状況で、ベラベラ話せる状況じゃなくて



ただただむず痒い沈黙が流れている



でもガチャリと、そう時間は経たないうちにドアが開いた




｢あれ？Aちゃん帰ってる？｣




ひょっこり顔を表したのは天月さんだ
今は救世主にしか見えません！！




｢つっきー遅い！｣



！？


急な大声と関西弁に似合う鋭い話し方に目が白黒する



え、だって、クロネコさんさっきまでとても静かな人だと思ってたから




｢ごめんって
Aちゃん部活は？見に行くんじゃなかったっけ｣




｢はい、そのつもりだったんですけど、大事が起きてしまって、何もせず帰ってきてしまいました｣




天月さんもバックを置いて、クロネコさんの隣に座った





えっと……なんだろう。この2人はどういう関係？




｢あの、2人は恋人ですか？いや……夫婦？｣




｢夫婦だって、つっきー！まだ童貞なんにねー！！｣




ちょっ！？
クロネコさん！？



なんてことを暴露してるんですか！！
とりあえず2人が小指の仲ではないのはわかったけど、そんなこと知りたくなかったです！！




｢くろちゃぁーん？｣




｢こわぁーい｣




クロネコさんはコロコロ声を変えながら天月さんと話している
声優さんかなんかなのかな……



キャッキャッ笑うクロネコさんに対して、天月さんは呆れ顔だ




なんだろう……天月さんは保護者なのか？




｢96ちゃんとは、うーーーん。同業者かな｣




｢クロネコさんも同業者なんですか！？｣




え……って言うことはつまり？
ホストではないだろうから、キャバ嬢とか？

受付嬢とかなのかな？




いやでも、お世辞にもグラマラスなボディーには見えない………




可愛いが前面に出てて、どちらかと言うと、幼女趣味の人に受けが良さそうな感じだ




｢まふちゃんからは何も聞かないんか？｣




ま、まふちゃん………

パパのことだよね？




あれかな……ホストの中でのあだ名的な

アゲハとか十六夜っとかそんな感じで、クロネコとかまふとか




そういうこと？



じゃー、天月さんはツッキーなのかな？




あー、なるほど。だいぶ分かってきた。




｢パパからは仕事のことは聞きません。聞いても教えてくれないんです｣




｢パパ！！パパ！？
あーーーん！可愛い！可愛いよ、Aちゃん！｣




思わず3歩後ろに下がったのは仕方がないと思う。

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