過 保 護 の パパ【まふまふ】[完結]

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｢えーっと。家間違えました。｣





開けたばかりのドアを閉じる








天月さんの家まで来て、借り受けている鍵でドアを開けたら、中には見知らぬ女性がいたのだ





分かってる。分かってはいる。


この鍵で開けられるドアはひとつしかないって




でも、だって。



え？客？天月さんの？仕事の客？


そういえばパパと同じくホストだった………





お邪魔だったかな



どうせパパもいないし、どっかのカフェに行って宿題でもしてようかな……




そう思って進行方向を変えた時にドアが開いた



｢Aさん！！｣



上ずった声が私を呼んだ
さっき居た女の人だ



｢ご、ごめんな！驚いた……よな。｣




そう言って女の人は縮こまっていくので、私は慌てて弁解した



｢いえ！大丈夫ですよ！
なんか取り込み中なら、私外で時間潰すので！｣




小柄な女性に一生懸命弁解するけど、女性は困ったように眉を下げ、口をパクパクしたあと、結局何も喋らず黙ってしまった




｢えぇっと……天月さんは？｣




｢天月は、仕事｣




なるほど？
え、じゃなんでこの人はこの家に？



｢取り敢えず中に入って、話さんか？｣



｢あ、はい｣






くるりとまた進行方向を反転させて、小柄な女性の後を追って天月さんの家に上がった

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