過 保 護 の パパ【まふまふ】[完結]

24 天月side ページ24

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ピザが届くなり、Aちゃんはものすごい輝かしい顔で俺がピザの箱を開けるのを眺めていた





この子箱入り娘かなんかなわけ？





｢どうぞ、召し上がれ｣




｢ありがとうございます！いただきます！｣




パチンっといい音をさせて手を叩き、それから慎重な手つきでAちゃんはピザを頬張った




｢んんんー美味しい！美味しいです！｣




｢普通のピザだけどね｣




あまりの大袈裟なリアクションを、このピザを作った人に見せてあげたくなった



見てるこっちが幸せになる顔をしている







ファーストコンタクトは、喧嘩で不機嫌なせいもあって、美人な顔に滑車がかかりキツめの女性に見えたけど



こんな年相応の顔もできるのかと、ゲームをやって正解だったらしい




｢いつもは何食べてるの？｣




｢パパが毎食作ってくれますよ｣



｢え、まふくん料理するの！？｣




｢え？はい。｣




驚きだ……あの不健康優良児が毎日手作り料理



まふくんの中のこの子は一体どういう立場なのだろうか……いささか疑問である




｢美味しいの？｣




｢パパは凄いですよ。料理も上手だし、洗濯だってするし、掃除もいつもピカピカにしてます｣




あれ？喧嘩してたんじゃないの？




そう思わずにはいられない、屈託のない笑顔でAちゃんはまふくんを自慢する





なんだ……まふくんが言うほど2人は仲悪いわけではないのかもしれない




｢でもパパは口うるさいですよ。すごーーく。

自分がなんでも出来るからって、私に強要しないで欲しいものですね｣




そう言って荒々しくピザを噛みちぎった


反抗期か？




それとも、ツンデレ属性がぶつかり合ってるだけなのだろうか




｢天月さんとパパはどんな関係なんですか？｣




｢え………｣

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