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途中で門をくぐってから、いきなり道が良くなったかのように馬車が揺れなくなった


窓から見える街並みは信じられないほど整備が行き届いていて、人も少ない



家や店がごちゃついていないし、道も馬車が3台は通れそうなほど広い





その街並みをズンズンと進んでいって、奥に行けば行くほど家が大きくなっているように感じた


そしてついに馬車が止まった






「降りるぞ」


「はい」





男たち2人に続いて私も降りる

あまりにも段差が高いので飛び降りたら、ものすごく睨まれた




なにか悪いことでもしたのだろうか





でもそんなことを考えていられるほど、私は冷静ではなくて、目の前のものに圧倒されていた





「大きい……」





見上げるほど大きな建物は、遠くの方から屋根だけは見たことがあった



この国のお城だ。





「綺麗……」





どこまでも壁が真っ白だ
汚れなんかひとつもない





「お前はこっちだ、はやくこい」



「その汚い格好でうろつくな」






城のてっぺんまで目を走らせていたのをハッと我に返って、視線を戻すと怪訝そうに私のことを見ていた
まずい。と思い急いで彼らの後を追う



玄関ぽいところから遠く離れた扉に来た

きっと使いの人なんだろう女の人が二人立っていて、お帰りなさいませ。と深く頭を下げる




「あとは頼んだぞ」


「滞りなく……」


「では我々はこれで戻る」


「お勤めご苦労様でございました」





女中さんが男に再び深く頭を下げると、男たちは私を一瞥してからどこかへ行ってしまった





「では、A様。身支度がございますので、着いてきてくださいませ」


「はい……」




なんだ、気持ちが悪い。


どうしてこの人たちは私に敬語を使うんだろうか





城で働いているということは、少なくとも富豪の出のもので、農民より下の庶民である私を敬う必要なんかこれっぽっちもない



居心地が悪いけれど、私がどうこうできる問題じゃなくて、女中の2人に続いてあっさりと城に足を踏み入れた

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設定タグ:mfmf,AtR,usss , 歌い手 , 学園物   
作品ジャンル:恋愛
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パール(プロフ) - イムム・ルリクリルさん» あ、ありがとうございます。長いですがお付き合いいただけると私が嬉しいです笑。ルビは完全にやらかしです。教えていただきありがとうございます(泣) (2021年4月2日 16時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
イムム・ルリクリル - おすすめに出てきたので、読んでみたら、神作品でした!(真顔)まだ、読み終わってないですが、すごく面白いです!あ、えっとそれでページ15の上から21行目(?)のRubyって、ちゃんとrubyなっていないのは僕のところだけでしょうか…?間違いだったらすみません (2021年3月31日 18時) (レス) id: 22463df6e5 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 乃々夏さん» はじめまして、おはようございます。しょ、書籍化!?そんなですか!?ありがとうございます笑 歌い手様たちの特徴を捕えるのに必死です笑 (2021年1月8日 9時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - はじめまして!!!!なんか好きです←は? 書籍化してほしいレベルです!!!!はぁ…志麻さんのちゃんづけヤバい////(志麻リス) (2021年1月7日 22時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 鼎さん» 自分の性癖をぶち込んでいこうと思います笑 (2020年12月24日 7時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パール | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年11月22日 10時

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