他の誰かより悲しい恋をしただけ

気持ち ページ19

春奈ちゃんの話を聞いて自分の気持ちに整理がついた。








「春奈ちゃん」








春「ん？」









「春奈ちゃんの恋、応援する。」









春「えっ？！わ、私っ誰にも恋してへんよっ！！」









「ふふっ 何言うてるんよ笑


バレバレやで笑 望君が好きなこと笑」









春「ほんまにっ？！


嘘やーん隠してたのにぃ〜！！」








逆にバレてないと思ってたん？笑








自然と笑顔になる。









春「可愛い！」








「え？笑」









春「それがAちゃんのほんまの笑顔なんやね！！」









「ほんまの笑顔ってなに笑」









春「Aちゃんの笑顔は学校でよく見てたけど、それが作り笑顔だって分かってた」









「そっか


バレてたんやね…笑」









春「バレバレやで！

でも、私は嬉しい！



ほんまの笑顔を私に見せてくれてるから！！」









「ふふっ ありがとうね」









春「ううん！」









学校にいる時の自分は
女王様になりきった自分。









流星の前や学校を出れば
ほとんど無の感情の自分。









望君の前では
好きになってもらおうと必死の自分。









どれも偽りだらけ。









嘘を重ねていく度、本当の自分を見失っていく。








やけど、春奈ちゃんといると
偽りの自分を取り払える気がする。









本当の自分を見つけられる気がする。









この子には凄い力があるんや。








そう思った。









だからこそ、幸せになってほしい。









きっと望君も春奈ちゃんが好き。









お互い両想いやから。









「絶対幸せになってなﾆｺｯ」









春「ありがとう！


Aちゃんも気持ちに気付けるといいね！」









「え？」









春「ううん！何でもない！




Aちゃんも絶対幸せになれるから！







お互い頑張ろうね！」



















私もいつか昔の自分に戻れるかな？

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