私の隣 -４- /* 【名前変換ｵﾘｼﾞﾅﾙ*】

§story - seventy two ページ13

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「明日から テスト週間で
部活ないから
一緒に帰りなよ」


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私は
弱虫だ。


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友達を失いたくないから


嫌われたくないから


思ってないことを
口に出しちゃうんだ。


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しょうじきになんないと
いけないんだよ。


そう
自分に言い聞かせても
言うことを聞かない。


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ありさに嫌われるのがこわいんだ。


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「うん

そうしよっかな。


メールしてみよっと。」


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ありさはそう言って

携帯を取り出した。


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A「今誘うの？」

ありさ「うん。」


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きょとんとした表情で
こっちを見るありさ。


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私の目の前で


約束なんかしないでよ。


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二人が付き合ってることを
見せつけられたみたいじゃん。


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返信が来る前に
ありさの家についたらいいのに。


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そうすれば
メールの内容
見なくてすむ。


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きっと
ありさのことだから
見せてくるんだろうな。


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〜♪♪


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ありさの携帯が光って
携帯が鳴った


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ありさは

表情がぱっと明るくなって
携帯を開く。


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ありさは
頬が赤く染まって
『よかった』
そう言うんだ


…きっと。


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でも
違った。


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表情一つ変えずに
画面をじっと見つめてるだけ。


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ＯＫだったのか
ダメだったのかもわからない


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A「ありさの家、通り過ぎちゃうよ。」

ありさ「あ、ほんとだ。」

A「…ばいばい。」


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どっちなのか
知りたい。

でも
知りたくない。


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誰だって
傷つきたくないって
思うでしょう


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だけど
ありさの家から
少しだけ離れてから
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ありさ「Aー！！
明日一緒に帰ろうね！！」


背後で
そう叫んでるのが聞こえた。


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