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進行方向的に藤井くんの頭はしっかり私の肩に乗せられている。ふわふわの黒髪はついつい撫でたくなる。いや、撫でませんけど！
気持ちよさそうに寝ているのを起こすのは申し訳ない気持ちでいっぱいだが、もう最寄りに着いてしまう。心を鬼にして体を揺する。
『藤井くん、起きて、着くよ』
青「ん…？つく…？」
まだ意識がはっきりしてないのかぽやぽやした様子の藤井くん。アナウンスで最寄りの駅の名前を聞いたのか、びっくりして目が覚めたようだった。
青「あ、肩。ありがとうございました、重かったですよね、すみません…」
『んーん、別に大丈夫だよ、肩くらい』
青「…俺以外には貸したらダメですからね」
『うん？なかなか人に貸す機会はないけどね』
青「じゃあ俺だけ、んふふ」
そんな私の肩がレアなのか？確かに普通は使うことないもんな。駅を出てからご機嫌な藤井くんと並んで家まで向かう。話してる内容を聞くと、天然なのかな？というエピソードがでてくる。なにその口に水含んだことを忘れて話し出しちゃうって……。なかなかないで、その状況。
話しているからか、あっという間にマンションに着く。あ、どうせならお弁当箱ここで受け取っちゃおうかな、洗うのもついでにやっちゃえばいいし…。
『お弁当箱もらおうか…？』
青「いや、自分で洗います」
『え、でもついでやし…』
青「だって明日も会いたいから、あかん？」
『うん…？？』
青「お弁当箱、明日渡すって言うたら明日も会えるやんか」
『別にそんな理由なくても…藤井くんならええけど。まあ明日がええならそれでもええし』
青「！え、あ、ハイ！明日、持ってきます、おやすみなさい」
『…？？おやすみなさい』
私なんか変なこと言うた…？？別に会いたいなら声かけてくれたらお隣さんやしすぐ顔出すのに。何をそんな固まっているんやろか？そんな藤井くんを横目に部屋に入る。スマホをチェックすれば、照史から連絡が来ていた。
照史家着いた?
照史大丈夫か?
照史不在着信
Aごめん今見た!大丈夫、家着いたよ
照史よかった!おやすみ
照史に返事をして寝る準備をする。心配になる程酔ってたように見えたんかな。心配かけたし、月曜日にはお菓子かなんか買うてくかな…。
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和花(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてました！また、他の作品できましたら読みに来ますね♡ (2023年3月1日 10時) (
レス) @page33 id: a2603959e4 (このIDを非表示/違反報告)
千歳あめ - とても面白くてお気に入りになりました！ふわふわ流星くんかわいい！(◍•ᴗ•◍) (2023年2月28日 23時) (レス) @page33 id: a0f783b703 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(笑) | 作成日時：2023年1月17日 12時
