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店を出る頃には結構酔いが回っていて、ちょっとヤバいかもな、なんて思いながら駅へ向かう。照史は小瀧くんの面倒を見てくれている。お酒強いらしいけど、疲れからかかなり酔っているようだ。


橙「小瀧〜大丈夫か〜?ほれ、水。Aの分もあるから」
桃「すんません、大丈夫です、あ、俺今日友達のとこ泊まります、なんでいつもと違う線なんです」
『ありがと』


 改札を通ればそう言って照史が利用してる線を指差す。ああ、よかった、照史がおるなら安心やな、と2人をホームに送り込む。


橙「Aは大丈夫?送ろうか?」
『大丈夫!普通にしっかりしとるし、それに線も違うからええよ、ほら電車くるやろ?』
橙「何かあったら連絡してや?なんなら駅でたら電話繋いでてもええし」
『大丈夫やって!ほら!私も電車くるから!』
桃「んふふ〜、また飲みましょ!」
橙「…ん、ほなまた月曜な」
『おやすみ、気をつけてね』


 納得していない様子の照史をなんとか見送り、ホームへ向かう。夜遅いこともあっていつもより空いている。今日は座れそうやな。次来るまで10分近くあるため、もらった水を飲みながらベンチにて電車を待つ。ふと目の前から圧を感じて顔を上げれば、少し頬を赤めた藤井くんが立っていた。


青「あ、やっぱりAさんや」
『あ、藤井くん』
青「一緒に帰りましょ、ふふ」


 アルコールの力からか、いつもより少しふわふわした雰囲気に見える。帰る元は同じなので断る理由もない。2人並んでベンチに座り電車を待つ。神ちゃん、と呼ばれる子の話をしていて、あ、そういえば居酒屋でもその名前聞いたな、と。


『その神ちゃんと仲良いんやね』
青「はい、同期なんです!ほんでめっちゃ可愛いんですよ」
『んは、ホンマに好きなんやな』
青「神ちゃんは俺の顔めっちゃ好きって言うてくれます」


 神ちゃん、ええなあ。藤井くんに可愛いって思ってもらえて…。って…いやいやいや、ええなあ、ってなんや、それ。


青「あ、電車きた。立てますか?」
『ああ、ありがとう』


 差し出された手を握りベンチから立ち上がる。車内もガランとしており、2人並んでふかふかの椅子に腰掛ける。眠いのかコクコクと船を漕いでいる。


『眠かったら寝てもええよ、起こすし』
青「…ん、おやすみなさ…い」


 寝るの早!なんて思ってればトスン、と肩に重みが。えっ、と、とりあえず背筋伸ばして頭を受け止める。

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和花(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてました!また、他の作品できましたら読みに来ますね♡ (2023年3月1日 10時) (レス) @page33 id: a2603959e4 (このIDを非表示/違反報告)
千歳あめ - とても面白くてお気に入りになりました!ふわふわ流星くんかわいい!(◍•ᴗ•◍) (2023年2月28日 23時) (レス) @page33 id: a0f783b703 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:(笑) | 作成日時:2023年1月17日 12時

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