strange37 ページ7
小瀧「なんやA、なんか用?」
「あの…大丈夫?その服…カシミアだよね(汚したのは私だけど)」
小瀧「ん…。まあな。でも他にもあるし。」
小瀧は地味なお前にブランドがわかるのか。みたいな少し驚いた表情をして言う。
「前から思ってたけど、いつもおしゃれだよね!」
小瀧「まっ、否定はせえへんけど?」
ただ高い服を着てるだけじゃなくて、自分に合ったものを着てる。
「それに、写真の才能もすごいよ!リチャード・アヴェドンっぽい。
(これは本心。)」
小瀧「アヴェドンのファンやねん。ちょっと嬉しいわ。
…ったくタオルまだかよ!いつまで待たせんねん。」
少しの沈黙。
汚してしまったのは、やり過ぎたけど。
話に乗れたおかげで少しは良い印象を持って貰えたかな?
小瀧「…さっきの写真消すわ。
意地悪して悪かった…あと『自撮りボッチ』とか言うて…。」
小瀧は場所をずらした。
「あぁ、ムカついたけど、ちょっと笑えたよ。」
小瀧「じゃあな。」
若干小瀧に都合がいい感じは否めないけど、これでいいよね。
早く部屋に戻って桐山君にUSBを渡さなきゃ。
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リチャード・アヴェドン:アメリカ合衆国の写真家。ファッション写真、及びアート写真の分野で
大きな成功をおさめた。肖像画写真を多く手掛けたが写真を静止画と捉えず、『動き』に着目し躍動感ある人物写真を撮影した。
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作者名:おふとん | 作成日時:2016年4月3日 4時