キスに関するテスト問題１２【赤羽業】

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唇が離れた直後


二人を包む空気は、まだ独特な熱を帯びていた





溶けてしまいそうな感覚に溺れたキスの最中には忘れていた、羞恥心があらわになる




彼との至近距離に平静な顔ではいられない




一方、カルマの方は余韻を味わうようにゆっくり目を細めた

その瞳が少し潤んでいて、甘ったるい





その危険なくらいの甘さに恐れおののくように、一歩、二歩と後退る




『ひ…』


「…？」


『彦星っ…わ、私もぉ帰らなきゃお父さんに怒られる！天の川泳いでとっとと帰るわ！』



片手を挙げて別れのポーズを取る




『んじゃ、また一年後なっ！！』




勢いにまかせて私は言い切った




ほとんど息継ぎせずに言い切ったのを、口を挟むことなく聞いたカルマ





無言で私の身体を自分の腕の中に閉じ込めた




『…っ！』




…抱、きしめられてる…

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