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その日は城で隣国の王や妃を集め
盛大な食事会が行われる予定で、
朝から城中、支度で騒ついていた。
しかしテヒョンにとってそれはどうでもいい事で
それよりも、この日はジミンの誕生日と言うことが
彼の頭の中でいっぱいになっていた。
だが、自分の誕生日にはいつも
高級そうな置物や絵画が置いてあっただけ。
人の喜ぶ物など何なのか分からなかった
TH「あ！そうだ！」
ある物を思いついたテヒョンは、嬉しそうに
城の兵を呼び止め、それを買い付けに行かせた。
日が傾き掛けてきた頃、ジミンが探しに来るのを
今か今かと待っていた。
JM「テヒョン様っ！はぁ、居たぁ〜…はぁ
城中を走り回りましたよっ…」
大きな音を立てて部屋に入ってきたジミンを見て
待ちきれないテヒョンは目を輝かせる
JM「…？何か良いことでもありましたか？」
TH「うん！ジミン、そこで目を瞑って」
JM「え？」
TH「早く！」
JM「は、はいっ」
目を閉じているジミンの前に、それを抱えて立つと
TH「いいよっ、目開けて！」
JM「えっ？これは…」
TH「ジミンの為に買ったんだよ、新しい剣！はいっ
それとこれは切れると願いが叶う腕輪。
街で流行ってるみたいなんだっ！俺とお揃い！
どう？嬉しい？いひひっ」
JM「こんな高そうなもの…どうして」
TH「え？だって今日はジミンの誕生日でしょ？」
JM「…あ、そうだ。僕の誕生日…」
TH「気に入らない…？もっと良いのが良かった？
これから買いに行かせるから教えて？」
ジミンがあまり嬉しそうにしていない気がして
先程までの気持ちは沈み、不安と焦りが湧いてくる
そんなテヒョンを目の前にしたジミンは
すかさず笑顔を見せ、大切に受け取ると
再び笑顔になったテヒョンに安心した。
JM「テヒョン様…本当に頂いても良いのですか？」
TH「うん、ジミンの為に買ったんだもん
もうそれはジミンのものだよ？」
JM「では…有り難く頂きますね？それと
出来ればもう１つ欲しいものがあって…」
TH「ん？いいよ、言ってみて！」
JM「その…テヒョン様から何か、
えっと、言葉を頂きたくて…」
TH「言葉…？」
そう言って難しい顔をしたテヒョンに
多くを望みすぎたと反省し取り消そうとした時、
TH「誕生日おめでとうジミン。
君は俺の大切な唯一の友だよ」
祝福の言葉だけを待っていたジミンは
それ以上の幸せを貰い、涙を堪え笑った
JM「ありがとうございますっ！テヒョン様！」
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リウ(プロフ) - 麻央さん» 初めまして(^ ^)お立ち寄りいただきありがとうございます。引き続きお楽しみいただけるよう頑張ります(o^^o) (2020年6月10日 11時) (
レス) id: e661a1f981 (このIDを非表示/違反報告)
リウ(プロフ) - ゆなさん» 初めまして(^^)たくさん読み返していただき嬉しいです。ありがとうございます。続編も出したのでそちらもぜひ宜しくお願いします(o^^o) (2020年6月10日 11時) (レス) id: e661a1f981 (このIDを非表示/違反報告)
麻央(プロフ) - リウさま、初めまして。作品拝見しました。綺麗なタイトルに惹かれ、読み込んでいくうちに、物語の奥行きに圧倒されました。とってもあたたかく、胸が焦がれるような作品ですね。続きを楽しみにさせて頂きます^ ^ (2020年5月31日 21時) (レス) id: 9d4977984c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - はじめまして！！このお話好きすぎてもう何回も読み返しています！続編楽しみに待ってます！ (2020年4月29日 19時) (レス) id: 7b504efb24 (このIDを非表示/違反報告)
リウ(プロフ) - カナタさん» ありがとうございます(^^)楽しんで頂けているようで、私も嬉しく思います。引き続き頑張りますので、どうぞ最後までお付き合いくださいね。宜しくお願い致します(^^) (2020年2月21日 2時) (レス) id: e661a1f981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リウ | 作成日時：2019年5月28日 6時
