君をさがしてた。～pastel days～ …3 (ページ46)

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-ver.sky blue- 32 ページ46

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「ノブくーん、カウントしてー！」

おっきな声でそう言えば、ノブくん以外の皆も身を乗り出してカウントを始めた。

「「「5・4・3・2・1ーー！！」」」

目をギュッと閉じて両手を広げる。
そうだ、下さえ見なけりゃなんとかなる。

「「「バンジー！！」」」

フッと身体の力を抜いて、前に身体を倒した。

翔「あぁぁ…、飛んじゃった～！」

マキ「イエーーーーィ！」

玲於伸之「「フゥゥゥウウ↑↑」」

啓司「Aかっけぇ！」

ケンチ「漏らすなヨ～」

啓司「漏らすかッ！」

ヒューと綺麗に落ちていったAにその場は大盛り上がり。
しかし当の本人はというと…

(うげぇぇええ…)

胃の底から全てのものが出てきそうな、落下中特有の感覚に吐き気を催していた。
その様子は、Aが被ったヘルメットのカメラにも映されていて。

ケンチ「おお、これは凄い顔」

伸之「これはこれで可愛いですけどね」

ケンチ「もう凄い力入ってるから」

マキ「ギリギリ事務所NGでしょ～」

啓司「ホーム番組でやらせといてですか笑」

ビョーンビョーンと、徐々にその反動が落ち着いてきて真っ逆さまに吊られ上も下も分からなくなったAは思う。

(もう二度と、カジノでない。)

出演NGにしてやる。

スタッフ「撮影以上になりまーす！2日間お疲れ様でしたーっ！」

無事バンジーから生還したAは、下半身ガタガタの中なんとか立ち上がりエンディングトークまでしっかりとその役目を果たした。
スタッフによる撮影終了の声がかかると同時にしゃがみ込んだ彼女の周りに、今回のロケメンバーが集まってくる。

啓司「Aお疲れ～笑」

「啓司さん…」

啓司「立てる？」

「…はい」

差し出された啓司の手を掴みフラフラと立ち上がったAは、

「皆さん2日間、お世話になりました」

澤部を含めたロケメンバーにぺこりとお辞儀した。
それを見たMAKIDAIはにっこりと笑顔を作り

マキ「よっしゃ、行こうか！」

「え、どこに？」

マキ「2日間頑張ったAにご褒美だよっ」

ポカンとするAを連れて一行はいざ、最後の目的地へ。

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