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啓司「俺でも寝れるなら、いいよ?」
「一緒に ですか?」
啓司「うん。ほらA 本当は凄い眠いでしょ。もう何時間も寝れないけど…朝もちゃんと起こしてやるから、ゆっくり寝な?」
はい、とベッドを半分開けてやれば 恐る恐るゆっくりとこちらに寄ってきたA。
「お、お邪魔します」
啓司「はいどーぞ笑」
その言い方されると、なんか初夜みたいでムズムズするからやめて欲しい。
Aが横になった隣に俺も向かい合わせで寝転がり、掛け布団を脇の下までかける。
部屋暑いから、多分朝になるとどっかいっちゃってるんだろうなーとか思いつつも、布団があったほうがAも安心するだろう。
モゾモゾ…
啓司「居心地悪い?」
「いや…」
否定しつつも居心地悪そうに態勢を動かしている。
あ、もしかして。
啓司「ほら、」
「え…いいんですか?」
啓司「いいよぉ全然」
俺が差し出した左手の二の腕辺りに頭を置いてきたA。
枕がなくて落ち着かなかったんだなぁ、ぶっちゃけ隣のベッドに枕余ってるけど どうせ添い寝するならこれやっておきたいよね。
啓司「A結構怖がりなんだね」
「苦手なもの多いです…苦労します」
啓司「お、おう笑 お化けは?」
「人並みに怖いです」
啓司「へえ…」
「………」
啓司「……、寝よっか」
「はい」
会話続かねーし。
啓司「おやすみ」
「おやすみなさい」
腕まくらしてない方の手は一瞬どうするか迷ったが、結局布団から出してまっすぐ伸ばし Aには触れないようにした。
おやすみを言って瞳を閉じ、暫くして
「……、」
薄っすら目を開けて確認すると 目を閉じて力の抜けたAの顔。
ちゃんと寝たのだろうか、とにかく身体の震えは止まっていた。
リラックスしたAとは逆で、俺は多分このまま朝まで寝付けないんだけど…こいつとの添い寝なんて一生に一度くらいの体験だろうし まあいっかなって思った。
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月25日 15時