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-ver.sky blue- 28 ページ42

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啓司「俺でも寝れるなら、いいよ?」

「一緒に ですか?」

啓司「うん。ほらA 本当は凄い眠いでしょ。もう何時間も寝れないけど…朝もちゃんと起こしてやるから、ゆっくり寝な?」




はい、とベッドを半分開けてやれば 恐る恐るゆっくりとこちらに寄ってきたA。




「お、お邪魔します」

啓司「はいどーぞ笑」




その言い方されると、なんか初夜みたいでムズムズするからやめて欲しい。

Aが横になった隣に俺も向かい合わせで寝転がり、掛け布団を脇の下までかける。
部屋暑いから、多分朝になるとどっかいっちゃってるんだろうなーとか思いつつも、布団があったほうがAも安心するだろう。




モゾモゾ…




啓司「居心地悪い?」

「いや…」



否定しつつも居心地悪そうに態勢を動かしている。

あ、もしかして。




啓司「ほら、」

「え…いいんですか?」

啓司「いいよぉ全然」




俺が差し出した左手の二の腕辺りに頭を置いてきたA。
枕がなくて落ち着かなかったんだなぁ、ぶっちゃけ隣のベッドに枕余ってるけど どうせ添い寝するならこれやっておきたいよね。






啓司「A結構怖がりなんだね」

「苦手なもの多いです…苦労します」

啓司「お、おう笑 お化けは?」

「人並みに怖いです」

啓司「へえ…」



「………」

啓司「……、寝よっか」

「はい」




会話続かねーし。




啓司「おやすみ」

「おやすみなさい」




腕まくらしてない方の手は一瞬どうするか迷ったが、結局布団から出してまっすぐ伸ばし Aには触れないようにした。

おやすみを言って瞳を閉じ、暫くして




「……、」




薄っすら目を開けて確認すると 目を閉じて力の抜けたAの顔。

ちゃんと寝たのだろうか、とにかく身体の震えは止まっていた。



リラックスしたAとは逆で、俺は多分このまま朝まで寝付けないんだけど…こいつとの添い寝なんて一生に一度くらいの体験だろうし まあいっかなって思った。


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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月25日 15時

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