君をさがしてた。～pastel days～ …3 (ページ39)

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-ver.sky blue- 25 ページ39

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ピンポーンーー…

啓司「え、…」

なに、怖。
こんな時間になんでインターホンが鳴るの？

Aの寝起きドッキリ企画の撮影が終わって部屋に戻ってきた俺は、シャワーを浴びてやっと眠りに就こうかという時だった。

付けっ放しにしていたTVを消して今まさに部屋の照明を消そうとした時、不意に鳴った部屋のインターホンに思わず声が出る。

啓司「…冷やかし？」

俺が泊まってる部屋が一般人にバレたとか？だとしたら今すぐにでも部屋変えて欲しいなー、夜中インターホン鳴らされちゃ堪ったもんじゃない。

でも、フロントに連絡する前にとりあえず一応覗き穴確認しとくか。
…もしかしたら寝起きドッキリかもしれないし(だとしたらインターホンを鳴らすわけがない)

一体どんな顔した奴が突撃してきたんだ？一般人なのかドッキリ部隊なのか、どっちにしたっていい加減寝かせておくれよ。
そんな事を思いながら覗き穴を覗くと…

啓司「あれ。」

その先にいたのは、

ガチャ…

啓司「…何してんの」

「起きてた…」

啓司「いや、見ればわかるけど。(なにこれドッキリ？)」

扉の前にいたのは薄い寝巻き姿のAで、キーチェーンはそのままにゆっくりと扉を開けても彼女以外に気配はなく。
俺の「何してんの？」の質問に「起きてた」と答えるのはふざけているのだろうか。

「あ、ち、違くて…かみ、かみ…っ」

啓司「かみ？」

髪？紙？…神？

「かみなり、！」

啓司「雷？ああ、さっきから結構凄いよねー」

「……」

…え。

啓司「Aもしかして雷だめなの？」

「…(コクコク)」

啓司「一人でいるの怖いから俺の部屋来たとか？」

「…、(コクコクコク)」

物凄い勢いで首を縦に振り始めた。
はあ、まったくこの子は…

啓司「……」

ガチャ

そんなAに声をかけることなく無言で一旦扉を閉めてチェーンを外す。

啓司「…どうぞ」

「あ、ありがとうございます…」

Aはぺこりと軽くお辞儀して、お邪魔しますと言って部屋に入ってきた。

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