君をさがしてた。～pastel days～ …3 (ページ31)

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-ver.sky blue- 17 ページ31

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「おいひい…」

翔「沖縄県民って、焼肉食べた後にステーキ屋にハシゴするらしいですよ」

伸之「本当ですか。」

ケンチ「気合い入ってるね～」

肉厚ジューシーなそれを堪能しながらしばらく他愛もない会話を楽しんで、そのうちAは隣の席のMAKIDAIとの会話に夢中になっていた。

「じゃあ、マキさんも1年間ニューヨークに居たんですか？」

マキ「そうだよ、言ってなかったっけ？」

「多分…聞いたことないです」

マキ「俺もAと同じようにダンスの修行の為に渡米して、そこで色んな人に出会ったよ。

向こうってやっぱ、こっちとは違うよね、

ダンスの本場ってだけあって色んな人が集まって来ててさー。国籍も考え方も何もかも違う、それでも皆ダンスが大好きで。音楽だけでここまで外の世界と通じ合えるものかって…そうするとさ、もっと広い世界が見たくなって来るわけだよ」

「広い世界…

私も、少しだけ同じような事思ったことあります」

マキ「俺らはその世界に一番近い所に居るんだよ」

「？？」

マキ「音楽…ダンスは、万国共通の表現方法だから。」

言葉がなくても伝える力を俺らは持ってる。

ダンスに生きる人達がダンスを好きな理由はそれぞれあれど、皆無意識のうちにそれを分かってる。
皆、自分が思う何かを伝えるためにその技術を磨くのだ。

マキ「今でも、俺のダンスがどこまで通用するのか試してみたくなることがあるね」

「マキさんでも…？」

マキ「俺でもってなに笑俺別に現状に満足してないよ？」

「そうですよね、すみません…」

Aは、自分より遥かにキャリアも実績も持った人が、自身と全く同じように自分はまだまだ試される立場だと思っていることに驚いた。

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