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-ver.sky blue- 15 ページ29

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玲於「…俺、隠し撮りされるのやだわ」

「わたしもだよ」

玲於「プライベートくらいそっとしておいてくれれば良いのに」

「……、」




それも一理ある。









スタッフ「食事は20時に12階ですからね」

「はい、わかりました」

啓司「それまで寝ちゃダメだよ〜」

「あい」




エレベーターを一足先に降りて、鍵に書かれた数字と同じ部屋番号の扉を開ける。




「ふぅ…」




中身スカスカのキャリーバッグをドレッサーのすぐ隣に置いて、ベッドへと腰を下ろし 力が抜けるようにそのまま身体を横たえた。
カーテンの開け放たれた窓からはキラキラ光る海も見えるが、今はその景色を堪能する気にもなれない。




(疲れたぁ…)




今日1日で随分叫んだし緊張したし、なんだかステージ本番後と同じような疲労感が身体を襲っている。



そういえば、沖縄についてから一度も携帯を見ていない。
飛行機に乗る前に電源を切って、此方についてからは高所恐怖症との戦いのせいでそれどころではなかった。


ベッドに横たえた身体をそのままに左手だけを動かしてポケットからスマホを取り出す。
サイドのボタンを押してディスプレーを表示させるとそこには…




剛典 “お土産よろしく!”


「剛典…」




通知の一番上に来ていた剛典からのLINE。
普段ならため息が出るような内容なのに何故だろう、今日に限っては不思議と疲れを忘れた。




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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月25日 15時

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