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-ver.sky blue- 2 ページ11

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ケンチ「はあ…Aってそんなにアレ苦手なの?」

玲於「いや聞いたことないですよ」

啓司「俺もないんだけど。あーもー、A〜 俺ら女子トイレ囲むの恥ずいからとりあえず出てこない?!」


『だ、だって…皆騙してた、!』


啓司「大木さんに黙ってろって言われてたんだよ。そんな苦手だとは思わなくてよー、ごめんね」

『別に啓司さん悪くないです。謝らないでくださいッ!』

啓司「声めっちゃ怒ってるじゃん笑」




啓司を気遣いつつも声が完全にキレているAに苦笑いを漏らす3人。


なんだかんだ一行が沖縄に到着して30分が経とうかという頃だった。






ケンチ「Aー、じゃあ、今回の仕事は断る?」




今まで啓司と玲於から一歩離れた場所で腕を組み仁王立ちしていたケンチがAにそう語りかける。




『……』

ケンチ「どうしても無理なら今から東京のHIROさんに連絡してロケ中止にしてもらうけど」


『HIROさん…』

ケンチ「うん、黙ってたこっちも悪いから、どうしても出来ないならやめちゃえば」




ケンチが『HIROさん』と口にした瞬間、Aの
声色が変わり そしてしばらくした後、




カチャンーー…




啓司「おっ」

ケンチ「出てきた?」

玲於「流石ケンチさん!」

啓司「俺がポンコツみたいな雰囲気出すのやめてね玲於?」




トイレの中で扉の鍵が開く音が響き、そして





「……」

ケンチ「仕事断る?」


「断らない」

ケンチ「よし、いい子」



無言でトイレから姿を現し、軽く俯き不服そうながらも立て篭りを解除したA。
そんな彼女の背中に優しく手を添えたケンチ。




ケンチ「っしゃ、行こーう」



楽しい楽しい(?)EXILEカジノ沖縄ロケの始まりである。














伸之「あ、駄々っ子来た」




A啓司ケンチ玲於の四人が駐車場に着くと、現地スタッフが運転席に乗った小さなワゴンが停まってて、その中に伸之と翔が待っていた。


前の3人に続いてワゴンに乗ったAであったが、すでに席は伸之の隣しか空いていなくて、お隣すいません…と遠慮がちにそこに腰を下ろす。




「鈴木さん青柳さん、お待たせしてすいませんでした…」




伸之の顔を見て頭を下げ、そして後ろに座ってるはずの翔にも視線を送ったが…



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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2014年12月25日 15時

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