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照史くんと別れて、そのまま自分の部屋に向かう。
頭から離れんのは、しげのこと。
ベッドに倒れ込んで、おもむろにポケットからケータイを取り出す。
トークアプリの7人のグループからメンバーの欄を開いてしげの名前をタップ。
まだ1度も個人でやり取りしたことも無ければ、友達追加すらしていない。
急に連絡したら、迷惑かな…
けど、どうしてもお礼が言いたくて、勇気出して友達追加して、まだまっさらなトーク画面を開いた。
「んー…、なんて送ればええんやろ…」
けど、いざ送ろうと思うと、なんて打てばええんか分からへん。
今日はありがとう?
しげのおかげで助かりました?
なんかちゃうかな…
あーでもない、こーでもないって打っては消してを繰り返し、悩むこと10分。
「これでええかな…」
なんとか完成した文を読み返して、変なところがないか最終確認。
ほんまに至って無難なメッセージやけど、初めてやから緊張すんねんて。
「よしっ、送信……!!」
メッセージがしっかり送られたのを確認してすぐ、ケータイを放り投げ、枕に顔を埋める。
いつ返事くるかな…
既読スルーされたら、俺立ち直れへんかも…
見たいような、見たくないような変な気持ちになってたら、急にケータイが音を立てる。
え、早ない??
そっとケータイに手を伸ばすと、
「………ふぇっ!?」
画面を見て固まった。
やって、まさかの着信やったから。
「もしもし…?」
『もしもし。俺、しげやけど』
「あ、うん。知っとるよ。ど、どうしたん?」
初めて聞く電話越しのしげの声に緊張してまう。
「今日のこと、照史から聞いた。
なぁ、今からいつものスーパー来れへん?」
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ぱすた野郎(プロフ) - kikaさん» kikaさん、お返事遅くなってしまってごめんなさい!!いつもありがとうございます😭今回のお話、私の中で書きたい場面がありすぎて…。なかなか進展しないのが自分でももどかしいです笑 (2022年7月7日 22時) (レス) id: 686eac80b9 (このIDを非表示/違反報告)
kika(プロフ) - 更新されるたびにテンション上がって見に来てます(*>ω<*)ここからどうやって緑くんは自分の気持ち気付いていくんでしょう(♥´꒳`*)(*´꒳`♥) (2022年6月28日 22時) (レス) @page38 id: 8a2ca7f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱすた野郎 | 作成日時:2022年5月5日 20時