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「神山くん、明日のテスト大丈夫そう?」
「佐藤先生っ!…すみません、もう閉館の時間ですよね」
声をかけられてハッとする。
あかん、今日はしげ来ないから時間すぎとるの気づかんかった。
窓の外はもう日も暮れ始めとる。
「すぐ片しますんで…」
「全然気にしなくていいよ。
……あ、神山くんにひとつ仕事頼んでもいいかな?」
そう言って渡されたのは、数冊の本。
「これ、戻すの一緒に手伝って貰ってもいい?」
先生と一緒に、返却された本を棚に戻していく。
「神山くんは、どうしてうちの学校に来たの?」
2人の空気が気まずくならないように話題を振ってくれる所も、人気の理由の1つなんやろな。
「…先生にこんなこと言ったら怒られると思うんですけど、校則が緩いからって理由だけなんです」
俺の言葉に、クスクスと静かに笑う。
「学生だもんね。自由に憧れるのは当たり前のことだよ」
「俺、ずっとオシャレに興味あって、髪染められる学校探してたらここに行き着いたっていうか……」
「そうなんだ。うん。たしかに今の金髪、すごく似合ってる」
不意に、先生の指が俺の髪を梳く。
ビックリして振り向くと、思ったより近いところに先生の顔があった。
「っ!…ちょっと、近ないです、か?」
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ぱすた野郎(プロフ) - kikaさん» kikaさん、お返事遅くなってしまってごめんなさい!!いつもありがとうございます😭今回のお話、私の中で書きたい場面がありすぎて…。なかなか進展しないのが自分でももどかしいです笑 (2022年7月7日 22時) (レス) id: 686eac80b9 (このIDを非表示/違反報告)
kika(プロフ) - 更新されるたびにテンション上がって見に来てます(*>ω<*)ここからどうやって緑くんは自分の気持ち気付いていくんでしょう(♥´꒳`*)(*´꒳`♥) (2022年6月28日 22時) (レス) @page38 id: 8a2ca7f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱすた野郎 | 作成日時:2022年5月5日 20時