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彼らが居なくなったんを見届けてすぐ、俺の方に駆け寄ってくる。
「大丈夫ですかっ!?」
「っ、触んな、」
かっこ悪いとこ見られてもうた恥ずかしさと、女子に守られるなんてありえへんって変なプライドが邪魔して、咄嗟に差し伸ばされた手を払う。
それでも引かない彼女は、俺の額に手を当てた。
「うわ、熱あるやないですか!立てます?家まで送ります」
「やからええって!」
「ダメです!こういう時はちゃんと他人を頼ってください!!」
両手で俺の頬を包んで真っ直ぐ見つめてくる彼女の気迫に押され、何も言えへんくなる。
「お…、私に家知られたくないんなら、友達呼んだり…」
「それはあかんっ!!」
こんな姿、かっこ悪くて見せられるわけないやん。
「なら大人しく私に頼るしかないですね」
結局、彼女に肩を借りながら家まで歩くことになった。
「横になっとってください。あ、救急箱とかあります?」
俺の指さした引き出しから救急箱を取り出して、彼女はテキパキと準備を進めていく。
「ちょっと染みるけど、我慢してくださいね」
「いっ…!」
「こら、動かないっ!!」
頬や腕に怪我を見つけてはその場所にあった的確な処置を施していく。
「なぁ、自分、なんでそんな慣れとるん?」
手際の良さとか、初めての感じがせえへんから、思わず聞いてもうた。
彼女は一瞬難しい顔をしてから、
「……弟がよく怪我する子で…。だからですかね?」
なんて曖昧に笑ってみせた。
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ぱすた野郎(プロフ) - kikaさん» kikaさん、お返事遅くなってしまってごめんなさい!!いつもありがとうございます😭今回のお話、私の中で書きたい場面がありすぎて…。なかなか進展しないのが自分でももどかしいです笑 (2022年7月7日 22時) (レス) id: 686eac80b9 (このIDを非表示/違反報告)
kika(プロフ) - 更新されるたびにテンション上がって見に来てます(*>ω<*)ここからどうやって緑くんは自分の気持ち気付いていくんでしょう(♥´꒳`*)(*´꒳`♥) (2022年6月28日 22時) (レス) @page38 id: 8a2ca7f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱすた野郎 | 作成日時:2022年5月5日 20時