Ep.3 ページ17
「神ちゃんおはよ。昨日重岡さんと帰って平気やった？」
朝、昇降口でバッタリ会った流星が、開口一番で聞いてくる。
「あー、うん。しげさん優しかったし、大丈夫やったよ」
なんとなく流星の前では"しげ"って呼ぶの恥ずかしくて、前の呼び方に元通り。
「へぇ、優しかったん？想像つかへんわ。まぁ望が言うには内弁慶らしいから。仲良うなったらもっと気さくに話せるようなるかもな」
上履きを履き終えた流星とゆっくり教室に向かう。
「あ、今日古典あるやんけ…俺絶対寝てまうわ」
「そんなことより流星、かかと踏むんやめなさいよ」
「ええやん、履くんだるいし」
そんなたわいも無いこと言い合ってたら、急に後ろから俺らを呼ぶ声。
「神ちゃん、流星！おはようさん！」
2人して一斉に振り返ると、照史くんが片手上げてニコニコ笑顔でそこにおった。
その後ろから淳太くん、�陲舛磴鵑眤海い突茲箸襦�
ってことは…
「はよ」
「しげ、さん…」
昨日の夜見せてくれた笑顔はどこへやら、いつも通り無表情なその顔にビビって、咄嗟に付け足してもうた。
やっぱり本人目の前にして、しげ呼びは出来ひんって。
しげは一瞬だけ眉をひそめたけど、それ以降何も言うてこんかった。
あれから2週間、のんちゃんや�陲舛磴鵑陵兇い撚薪戮�7人でお昼食べたりしとるんやけど、どうにもしげと上手く話せへん。
結局、さん付けやし敬語やし。
心の中ではちゃんとしげって呼べるのに、本人目の前にすると、周りの反応とかも気になってしまって、なんでか上手く口から出てこうへんねん。
「はぁ〜、無理やろこんなん…
ってか、しげやって何も言うてこうへんし」
やっぱあの時のあれは、社交辞令ってやつやったんかな。
一人放課後の教室で、机に項垂れ考える。
今日は流星ものんちゃんも、中学の同級生と集まりがある言うて先に帰ってしまった。
やから俺はバイトまでの微妙な時間を、こうして1人で過ごしとる訳なんやけど。
暇や。
何もすることない。
「…生徒会室行ったら誰かおらんかな」
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ぱすた野郎(プロフ) - kikaさん» kikaさん、お返事遅くなってしまってごめんなさい！！いつもありがとうございます😭今回のお話、私の中で書きたい場面がありすぎて…。なかなか進展しないのが自分でももどかしいです笑 (2022年7月7日 22時) (
レス) id: 686eac80b9 (このIDを非表示/違反報告)
kika(プロフ) - 更新されるたびにテンション上がって見に来てます(*>ω<*)ここからどうやって緑くんは自分の気持ち気付いていくんでしょう(♥´꒳`*)(*´꒳`♥) (2022年6月28日 22時) (レス) @page38 id: 8a2ca7f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱすた野郎
| 作成日時：2022年5月5日 20時
