#37 ページ3
「ほんまご迷惑おかけして・・・・」
玄関に残った母親がペコペコと頭を下げた。
「いえ、私もAさんがお酒弱いの知らなかったせいで申し訳ないことしました。スミマセン。」
「とんでもないです、ほんますみません(汗)・・・あ、お布団ですよね？用意してますんで、ちょっとお待ちくださいね。」
母親もパタパタと奥に消えた。
玄関で雅紀と二人、顔を何となく見合わせると雅紀が口を開いた。
「―――――Aちゃんて、」
うん？
「お母さん似だね。」
そこかよ。
さっきまでここに居たAの母親の顔を思い浮かべると、まぁ確かに母親似。
「・・・・・そーだな。」
玄関の靴箱の上に置かれた、どう見ても北海道土産の熊の木彫り(口に鮭咥えてるやつ)を眺めながら答えた。
「お待たせしました・・・・これですけど、」
取っ手が付いた布団袋を２つ、差し出される。
「こっちが敷でこっちが掛けやけど、運べます？お父さんに車出させましょうか？」
「ああ、大丈夫です。すぐそこなんで。二人いるし運べます。」
「そうですか？嵩張りますやん？」
「いえ、ホントに大丈夫です。では、厚かましいですがお布団お借りして行きます。あの、返却は・・・」
「そんなん気にしはらんと。いつでもよろしおす。返す時はAにでも言うてください。」
「ではお言葉に甘えて、しばらくお借りします。・・・雅紀、こっち持って。」
「おけ。スミマセン、お母さん。コレお借りして行きますねー。」
横から雅紀が手を出して掛け布団の方を掴んだ。
「はいはい、どうぞ。」
「それでは、お邪魔しました。」
「こちらこそ、本当にありがとうございました。」
門のところまで見送られてオレたちはAの家を後にし、自分の家へと向かう。
「――――――はぁ。」
ようやくの自宅への帰り道。
思わずため息をついたら
「オツカレサン(笑)」
雅紀が笑った。
あーあ、ドッと疲れた・・・・。
でも布団借りれたし、仕方ねーか。今回はプラマイゼロってことにしといてやる。
オレは心の中でAに向かってゴチた。
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羊羽(プロフ) - 繋都さん» 強く出てくるくせに実際は振り回されてるの、ﾂﾎﾞだよね。しかも本人ももうそこんとこ観念してんの（笑）Sさん、めっちゃこういう説教しそうだなーっていう妄想です。 (2020年4月17日 8時) (
レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
繋都(プロフ) - 帝王なのにどこか振り回されてる翔ちゃんが好きです笑笑知らないうちに俺の方が振り回されてんな…的な。主人公が目をそらさなかったところ、絶対にそらしちゃうタイプだ、私。でも、翔ちゃんの考えることに深く理解。 (2020年4月16日 21時) (レス) id: 4143e4b1c4 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - のりさん» ｴﾚﾅ登場が喜ばれてる…笑 予想外にのりさんに気に入られてるｴﾚﾅさん。確かに他の思惑に左右されない美人って清々しいかも。♪夢でいいから、あの声で甘い歌歌ってんのは確信犯ですよね。ｽﾞﾙｲﾔﾂ！ (2020年4月14日 15時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - ｴﾚﾅちゃんｷﾀ！(ﾟ∀ﾟ)間違いなく身近にいないﾀｲﾌﾟだけどwwいいよ〜♪清々しいよ〜♪おっと…暴君出ますか…楽しみ♪今回投票したSさんソロは夢でいいから。これ聴くと声のせいなのか？鼻血出そうな程甘やかされてる気分になるので(//∇//) (2020年4月13日 15時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - はるさん» 楽しんでいただけてるようでよかった♪いま愛を〜、いいですよね！！！（鼻息）ラップ×メロディ（比率半々で）って私の中の「THE嵐」的楽曲なんですよね〜。しかもまだ学生に毛が生えた程度の若い彼らにあの空気感の歌詞。大好き。はるさん仲間〜(嬉） (2020年4月13日 14時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2020年1月28日 16時
