#53 ページ19
「―――――なに、翔ちゃん。」
雅紀がニヤニヤしながら言った。
「なに、って何。」
「なんで自分で行かないわけぇ？」
「・・・・・・。」
うるせぇな。
「エレナちゃん、会社入ったところからずっと翔ちゃんのこと見てたよ？」
「・・・・・だから？」
「まぁ、いいけどさー。」
雅紀が受付の方を見る。
オレは一瞥だけする。
「Aちゃん、アレが翔ちゃんの元カノって知ってるかなぁ？」
は？
「知るワケないだろ。」
「わっかんないよー？女子の社内ネットワークってスゲェよ？ナメちゃダメだよ。」
「昔の話だし、東京と大阪だぞ？時空の両方飛び越えて噂されるほどの話じゃねぇわ。」
「甘いなー翔ちゃんは。――――あ、戻ってきた。」
パタパタと走る音が近寄ってきた。
「お待たせしました〜。９階会議室ですって〜。」
「サンキュ。」
エレベーターボタンを押して、３人で待つ。
「本社の受付の人、すっごい美人さんですね！」
Aが唐突に言った。
「そう？」
雅紀がニヤニヤしながら答えた。
「はい。なんかモデルみたいな方でした〜。」
「大学でミスになったらしいからね。読モとかもしてるって。」
「ひゃあ。やっぱり〜。キレイだなーって顔眺めてしまいましたもん。」
エレナの話が続けられてることに何となくイライラして、黙って立ってると
「―――――ッて！」
両頬をつねられて声を出す。
Aがオレの両頬をムニとつねってきたのだった。
「何すン・・・・」
「仕事はキゲン良く。ですよ〜、翔さん。」
Aはそう言うと両手を離して、ニタッと笑った。
「――――――オレに忠告とか、十年早いわ。」
「この前の仕返しです〜。」
チン。
と音がして、エレベーターの扉が目の前で開いた。
「え？なになに、『この前の仕返し』って。」
雅紀が喰い付いたけど
「早く乗れよ。」
３人はエレベーターに乗り込み、ドアは閉まった。
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羊羽(プロフ) - 繋都さん» 強く出てくるくせに実際は振り回されてるの、ﾂﾎﾞだよね。しかも本人ももうそこんとこ観念してんの（笑）Sさん、めっちゃこういう説教しそうだなーっていう妄想です。 (2020年4月17日 8時) (
レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
繋都(プロフ) - 帝王なのにどこか振り回されてる翔ちゃんが好きです笑笑知らないうちに俺の方が振り回されてんな…的な。主人公が目をそらさなかったところ、絶対にそらしちゃうタイプだ、私。でも、翔ちゃんの考えることに深く理解。 (2020年4月16日 21時) (レス) id: 4143e4b1c4 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - のりさん» ｴﾚﾅ登場が喜ばれてる…笑 予想外にのりさんに気に入られてるｴﾚﾅさん。確かに他の思惑に左右されない美人って清々しいかも。♪夢でいいから、あの声で甘い歌歌ってんのは確信犯ですよね。ｽﾞﾙｲﾔﾂ！ (2020年4月14日 15時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - ｴﾚﾅちゃんｷﾀ！(ﾟ∀ﾟ)間違いなく身近にいないﾀｲﾌﾟだけどwwいいよ〜♪清々しいよ〜♪おっと…暴君出ますか…楽しみ♪今回投票したSさんソロは夢でいいから。これ聴くと声のせいなのか？鼻血出そうな程甘やかされてる気分になるので(//∇//) (2020年4月13日 15時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - はるさん» 楽しんでいただけてるようでよかった♪いま愛を〜、いいですよね！！！（鼻息）ラップ×メロディ（比率半々で）って私の中の「THE嵐」的楽曲なんですよね〜。しかもまだ学生に毛が生えた程度の若い彼らにあの空気感の歌詞。大好き。はるさん仲間〜(嬉） (2020年4月13日 14時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2020年1月28日 16時
