薄荷キャンディー *7 ページ40
「────そういう手前勝手な告白も、もう翔くんが誰かと歩いてくってなったから言えることなんだけどね(笑)」
Aはくるりと踵を返した。
それから振り返って、
「翔くん、お幸せにね。」
「────うん。」
「ホントだよ、これ。ああ言ったけど本心だからね？(笑)」
「ああ(笑) ありがとな。」
「“奥さん”によろしく(笑)」
Aはそう言うと、駅に向かって歩き出した。
その姿は、三日月に向かって歩いて行ってるように見えた。
*
*
*
抱き寄せなかったのは、Aを守りたかったから。
想いのままに抱き締めたら。キスしたら。Aに後悔と罪悪感を持たせてしまう。
そんなもの、Aは持たなくていい。
Aはいつだって、Aこそが俺にとってはいつだって手が届かない、眩しい、綺麗なあの三日月みたいな存在。
愛欲とか、駆け引きとか、打算とか、そういうものとはかけ離れたもの。
口の中に広がるハッカの味。
甘くて、少し苦い。
俺は一番大切なものを守るために、この選択をしたんだ。
俺はビビりだから、小心者だから。本当に大切なものは、こんな形でしか守れない。
それはどうにも自己中なやり方なのかもしれない。
「・・・・・あ、タクシー来てる。」
俺は歩き出す。
そして月をもう一度見上げた。
本当に大事なものは一つだけ。キミだけ。
俺の
薄荷キャンディー・完
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羊羽(プロフ) - のりさん» 各々の脳内で素敵な展開をしてもらおうと…（超言い訳）え、なになに！どーなったの？！Sさんと彼女、どうなったの？！（笑） (2019年12月12日 13時) (
レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - 丸投げされたww TVで憧れてるだけだったのが彼のご学友通して知り合っちゃって？でも実は彼は…けど彼は…それでも彼は…なのに彼は… ｷﾞｬｰｰｰ！( ；∀；)彼女知らないのよ！ すみません、取り乱しました。ありきたりな妄想です☆ (2019年12月11日 20時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - ebi信号さん» 架空の世界がリアルの世界とたまに交点持つとビビります（笑）妄想が過ぎる、ってこと…？ (2019年11月25日 22時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2019年11月7日 9時
