サンタクロースは渋滞中 *3 ページ23
窓の外をブラインドの隙間から眺める。
ドームから帰る頃パラパラと降り出した雨は、雨のまま。雪に変わる気配はない。
マンションの上から眺める東京は、この時間でもライトアップされててキレイ。雨に濡れた窓ガラスで灯りが滲んで、幻想的ですらある。
視線を窓の外から部屋の中の棚の方に移す。
視線の先の、スノードームが並ぶ棚に鎮座する時計を見る。
「・・・・・やっぱり、今日中の帰宅は難しいのかな。」
オーラスだから打ち上げあるしね。そこは仕方ない。
というか。
会えるって思ってなかったから『会おう』って思ってくれたことが嬉しくって。だから全然平気。
なんならウキウキしながらその時を待ってたりする。
遅くなっても帰ってくる。会える。
彼は、出来ない約束はしない。
した約束はどんな形であれ守ってくれる。
「・・・・・次、青に変わったら帰ってくるかな？」
下の方に見える信号と車の流れを眺めながら、そんなことを思ったり。
なんだろ。
意外と。
結構。
いまだに。
ドキドキしちゃう。
TVではNYのクリスマス風景が映ってるけど、私の脳内は今日のコンサート光景と、その後届いたメッセージ画面と、ドアを開けた瞬間の彼の顔がどんなのかなってことでいっぱい。
玄関チャイムが鳴った。
(帰ってきた！)
急ぐ必要なんてないのに、廊下を小走りで駆けて玄関に向かう。
ドアノブから向こうの高揚が透けて見えた気がしたのは、私の気持ちが昂ぶってるせいかな。
私が辿り着く前に玄関ドアが開いて、彼が入ってきた。
「ただい・・・・」
「おかえり！」
被せ気味な『おかえり』と共に、彼に抱きつく。
「え！どーしたどーした？！」
普段まずない珍しい私の行動に、動顛する翔くん。
なんか、嬉しくてつい。
と思いながら体を離したら。
そうしたら、驚いたことに。
「ただいま(笑)」
私を軽く抱き上げ、笑ってそう言って。
小さくキスした。
今度は私がビックリした。
そんな行動も、まずないから。
そんな私を見て笑い出す翔くん。
私もおかしくなってきて笑い出す。
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羊羽(プロフ) - のりさん» 各々の脳内で素敵な展開をしてもらおうと…（超言い訳）え、なになに！どーなったの？！Sさんと彼女、どうなったの？！（笑） (2019年12月12日 13時) (
レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - 丸投げされたww TVで憧れてるだけだったのが彼のご学友通して知り合っちゃって？でも実は彼は…けど彼は…それでも彼は…なのに彼は… ｷﾞｬｰｰｰ！( ；∀；)彼女知らないのよ！ すみません、取り乱しました。ありきたりな妄想です☆ (2019年12月11日 20時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - ebi信号さん» 架空の世界がリアルの世界とたまに交点持つとビビります（笑）妄想が過ぎる、ってこと…？ (2019年11月25日 22時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2019年11月7日 9時
