【番外編】Love Wonderland ☆6 ページ28
横たえさせた後、全身を抱きしめる。
耳元を舌で伝う。
何とも言えない、甘く蠱惑的なAの吐息が洩れてオレの耳にかかる。
抱きしめてるその背中を掌で撫でて、実体を確認する。
首筋に口づける。
右手は下へ下へと、躰の側面の稜線を辿って下りて行く。
「・・・・・A。」
耳元で名前を呼ぶと。
「・・・・ズルイなぁ・・・・」
甘美な溜息と不平が一緒に零れてきた。
「・・・・・・ん？何？」
「・・・・・・櫻井さんの声って、・・・・ほんっと反則技(苦笑)」
「名前、っつってんだろ(苦笑) 名前でもっかい言ってみ。」
「・・・・・・・・・・・。」
指の動きを止める。
止めたことに、逆にピクッとAが反応する。
「な・ま・え。」
「・・・・・・・・・・翔・・・くん。」
「もう一回(笑)」
指でゆっくりと弄びながら、耳元で囁く。
弱点は露わにしちゃダメだよなー。そこ攻めるに決まってんじゃん。
「・・・・・翔くん。」
少し首を仰け反らせながら、小さな声でオレの名前を呼ぶ。
何度も呼ばせる。
Aの口から名前が零れる度に、距離が縮まる感覚。
もっと縮めたい。
もう、徐々にとか、自然にとか、そんなのいい。
甘い蜜。
その中に浸っていく快感。
背中に食い込む細い指の感触。
零れて降りかかる吐息。
ふっと、最初の出会いを思い出した。
あのガン飛ばしてきた姿を(笑)
それが今、腕の中でこんなになってて。
――――たまんないな。
壊したくなるような、何が何でも守り通したいような、相反する気持ちが渦巻く。
何だろう。
何でこんなに愛おしくって仕方ないんだろう。
「――――声だけ？」
「・・・・・・・え？」
「声だけかよ(苦笑)」
「・・・・・・顔も・・・・好きかな(笑)」
「外見ばっかじゃん。」
動きに合わせて呼吸が少しずつ荒くなる。
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羊羽(プロフ) - はるさん» はるさん、はじめまして！こちらこそ読んで立ち寄って読んでいただけたとかありがとうございます。楽しんでいただけたならホントに嬉しい限り(o^^o)他にもお気に召すものがあればいいなぁと願っておりますので！ (2019年11月30日 7時) (
レス) id: 3809ede207 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 羊羽さん、初めまして。初めて羊羽さんのお話に出会って一気に読ませて貰いました。とても楽しかったです！他のお話もこれから読ませて頂きたいと思っています！素敵なお話ありがとうございました！ (2019年11月29日 17時) (レス) id: 6cd0f843d6 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - のりさん» そんな甘いっすか？ｺﾚ（笑）Sさんの口悪いからあんまりそんな風に思ってなかったけど、そーなのかな。最終回の直後の設定だもん、こんなもんですよ！Sさんだって！（知らんけど！w） (2019年11月22日 14時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - こんばんは。夜会を横目に読んだ番外編。甘くて胸焼けしそうだし照れるしどーしたらいんだか…(泣)横目で見てる私が悪いんですがwwこんな風に好き好き思われたら堪んないな！と思いながら久しぶりにこの曲聴こうと思います♪やっぱり観ますww (2019年11月21日 22時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - のりさん» そうそうそう！ｸﾞﾚｰのｽｳｪｯﾄです。私の記憶がそれなのかどうかは分かんないけどｸﾞﾚｰのｽｳｪｯﾄでﾘﾊしてました（脳内の話） (2019年11月18日 10時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2019年11月9日 12時
