☆23 星空 ページ23
キラキラと輝くイルミネーションの下を通り過ぎる。
街中、クリスマスだ。
鮮やかな光に溢れてる。
局の周りも、光の洪水のように煌めいてる。
東京のクリスマスは眩い。
宗教色が薄いからかな。
デートの前にウキウキと着飾ってる女の子のような、可愛い街並み。
流れるクリスマスソングは意外と聴いたことある曲ばかりで、こういう時はタイムラグを感じない(笑)
明るい街並みを抜けて、少し暗い通りに出る。
(・・・・・・ここでいいんだよね？ )
あんまりこの辺分かってないから、言われた場所と合ってるのかイマイチ分からない。
携帯を見る。
まだ連絡は入ってない。
(間違えてたら、連絡入るよね。)
って希望的観測。
植込みの縁に腰掛けて、空を仰ぐ。
鼻が隠れるほど、ストールをぐるぐると巻き直した。
ストールの隙間から白い息がほわほわと立ち上る。
少し路地に入ったここだと、そんなにイルミネーションもネオンも無いから。
暗さに目が慣れてくると、少しは星が見える。
東京は光が眩しすぎて、どっちにしろあまり見えないけど。
それでも、大きく明るいその星は見える。
オリオン座。
見てる？
見えてるかな？
グーッと背中を後ろに反らせて、夜空を見上げる。
顔全体を冷気が包む。
さっきまでストールに隠れていた肌が寒さを訴える。
息を吐く。
白い息を。
空へと吐き出すけど、20cmくらい上で姿を失くす。
それをしばらく繰り返す。
ツーッと生温かいモノが頬をゆっくり伝った。
手の甲で拭う。
・・・・・そうだよね。
ごめん。
ダメだよね。
その時、携帯がポケットの中で震えた。
櫻井さんからだ。
振り返ると、櫻井さんが乗った車がすぐ側に停まってた。
窓が下りる。手招きされる。
「ごめん、待たせた？」
「いえ、そんなでもないですけど・・・・・櫻井さん。」
「ん？」
「やっぱり、私帰ります。」
「え？何で？何かあった？」
「ダメなんです。私、やっぱり。櫻井さんといちゃ。」
「え、でも何のことか分かんないんだけど・・・・(困) 説明してくんない？」
「ごめんなさい。櫻井さんと話するの、本当に楽しかったけど。ごめんなさい。」
「え！Aさん？！」
呼びかける櫻井さんの声にクルリと背を向けて、急いで地下鉄の駅に急ぎ足で向かう。
地下鉄の中へと駆け下りる。
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ポヨリン(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！！！！コメントお待ちしております( ´ ▽ ` )ﾉ (2015年5月2日 8時) (
レス) id: faa9497605 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ポヨリンさん» おはようございます。ご無沙汰しております！いつも読んでくださり、且つコメントまでありがとうございます☆今コメ返は落ち着いて書いてるように見えますが、内心かなり舞い上がってます（笑）私もポヨリンさんのところへ行ってきます！！ (2015年5月2日 8時) (レス) id: 09e160969d (このIDを非表示/違反報告)
ポヨリン(プロフ) - ご無沙汰しております。ポヨリンです。今度はこの作品を読ませていただきます。まだまだ読み終えてないので読み終えたら感想書かせていただきますね！ (2015年5月2日 1時) (レス) id: faa9497605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2015年3月13日 10時
