☆31 ページ31
ふと腕時計を見ると、いい時間だった。
車、事務所に返却しなきゃ終電ギリギリじゃない？私。
「――――相葉さん、私そろそろ事務所に車戻しに行きたいんですけど・・・・」
「あー！ごめんごめん！！そーだよね。」
「もしまだ櫻井さんと飲まれるなら、私だけお先に失礼します。」
「分かったー。自分で帰るから大丈夫だよー。」
「では、失礼します。あ、これ私の分で。足りなかったらまた言って下さい。」
５千円札を出したら、
「いーよいーよ！翔ちゃんが出すから(笑)」
スススーッと戻された。
「何でオレだよ。」
「だから、小野さんは今日はいいよー。歓迎会ってことで♪」
相葉さんが満面の笑みを向けた。
か・・・・かわいい。
何の邪心もない笑顔って、これか。
体重65�坩焚次⊃板�180�儖焚爾話砲妨�えない私に、「いいかも。」って思わせるとは。
アイドル恐るべし。
ARS恐るべし。
じゃなくて。
「いえ、ご馳走になるわけには。」
「えー、いいよ。歓迎会だから。」
「いやいや。」
「だってタメ口でって言ったのに、小野さん結局丁寧語だったし。タメ口じゃない人には払わせません。」
なんだ、それ(苦笑)
「ね、翔ちゃん。オレらで出すからいいよね。」
「うん。」
え。
櫻井さんのあまりに素直な返答に度肝を抜かれてると
「いいよ小野さん、気にしなくて。どーせオレらまだ飲むし。それより帰り気をつけて。」
「そ。気にしないで、またごはん食べよ！」
予定してなかった櫻井さんの言葉が更に覆い被さる。
「あの・・・・それじゃ、その、ご馳走になります。」
とモゴモゴしてる私に
「おつかれさま！またね、小野さん。」
相葉さんが引導を渡してくれた。
「お疲れさまでした。気を付けて帰って下さいね。」
それでようやく私も笑顔で辞去できた。
「はーい！おやすみ〜！」
ニコニコと手を振る相葉くんと。
チラッとこっち見て、また飲み出す櫻井さん。
ごちそうさまでした、と頭を下げて、私は個室のドアをそっと閉めた。
・・・・・こう、さ？
カウンター態勢でずっと構えてる時に予想外の言動されると、バグ起こすんだけど。
・
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 467人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羊羽(プロフ) - ハルヒさん» 昨日のコメ返、レスになってなかった（汗）今日も更新がんばりまーす。まだ序盤だけどー。もういっそ、未読のもの読んでるつもりで読んで！！笑 (2019年10月17日 6時) (
レス) id: d8103d2322 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - あっち、埋没してしまってるから…毎日更新するよう頑張るよ〜。仕事中以外で読んでねwww (2019年10月16日 22時) (レス) id: 94043327ee (このIDを非表示/違反報告)
ハルヒ(プロフ) - 知ってるよ、でもさ、毎日気になってさ、読みたいのよ。あっちにまだ残ってるなら、探しに行きたくなるくらいだよ。あ、今も仕事中だ。笑 (2019年10月16日 15時) (レス) id: 8aa51f6bc7 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - ハルヒさん» ハルヒちゃん、これ知っとるやん…（笑）台風来るから、暇潰しになるように後でも少しアップしときます！仕事してー！w (2019年10月11日 16時) (レス) id: 9e1708fadb (このIDを非表示/違反報告)
ハルヒ(プロフ) - リアルに仕事中なんですけど笑、オノサンの人生歩いてます（＾∇＾） なんなら本気で転職したい勢いw 台風だけど、続き待ってるー(^^) (2019年10月11日 15時) (レス) id: 8aa51f6bc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羊羽
| 作成日時：2019年10月9日 13時
