☆44 簡単なことだよ ページ8
小野さんのダンナとのやりとりを後にして店の入り口に向かってると、そちらから小野さんがパタパタ走ってきた。
あ。って顔したから、オレは小さく顎を動かして入口に向かうことを示唆する。
その場で立ち止まった小野さんに差し掛かり、そのまま入口に向かうオレに、小野さんが口を開いた。
「あの、櫻井さん。タクシー来てます。」
「どーも。じゃあ帰ろっか。」
そのままドアを抜けて、店の外に出る。
「あの・・・・・」
後ろから付いてくる小野さんが立ち止まって
「さっきはありがとうございました。」
ペコリと頭を下げた。
「いや、別に・・・・。」
オレもタクシーの前で立ち止まり、振り返って答える。
小野さんが顔を上げた。
もう、いつもの仕事の時の小野さんの顔に戻ってる。
「明日はカタクラさんが11時にお迎えに行きますから。それでは、おやすみなさい。」
「一緒に乗ってけばいいじゃん。」
目の前のタクシーを指差す。
「いえ、私は電車で帰りますから。」
何言ってんの、って顔で小野さんが答える。
「オレを家まで送り届けるって話じゃなかったっけ？」
「だってタクシーだし、一人で帰れますよね？」
「乗ってけって。」
「電車で帰りますって。」
「あーもう！早く乗れってば！」
腕掴んでタクシーの前に引っ張って。
背中を押して、小野さんをタクシーの中に突っ込む。
「わっ！！ちょっと！！！」
「ちょ、奥に詰めて。」
オレもその後に乗り込む。
小野さんは仕方なく奥座席へとモソモソと移動する。
タクシーのドアが閉まった。
「家、どこ。」
「え？」
小野さんがキョトンとした顔で答える。
「小野さんの家。」
「お、大岡山ですけど・・・・・」
「運転手さん、大岡山までまずお願いします。その後、青山に戻ってください。」
「ちょっと！櫻井さん！！」
「お客さん、経路的に先に青山の方がいいんじゃないですか？」
ずっと我慢強く待ってたドライバーが、のんびりした口調で言う。
「いや、先にこの人降ろすので、大岡山行って下さい。」
「櫻井さん！！私、送り届けろって言われてますから、後でいいです！」
「あー！もう、うっせ！！先に降ろすって言ってんじゃん！運転手さん、行って！！」
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羊羽(プロフ) - のりさん» なるほど！なるほど！アリです（イメージSさんの話）私最近はうずばっか見てるから、すぐあのSさんチラついて困るんですよね…（全然困ってない） (2019年10月30日 18時) (
レス) id: 0d4a1bc187 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - こんにちは。おぉ…もう向かっているのですね…でも悪趣味な私もドキドキしてますwwアンコのSさんは仲良し？になったSさんです！その前はRock thisのSさん。睨んでるとことかww (2019年10月30日 11時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - のりさん» それもあります！私の脳内イメージに（笑）アンコの五里霧中のSさん。 (2019年10月29日 19時) (レス) id: d8103d2322 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - おはようございます。私の脳内イメージはBeautiful worldのSさんのイメージですぅ♪架空の人ですけどね☆ (2019年10月29日 8時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
羊羽(プロフ) - ハルヒさん» 『焦らされるのは嫌いじゃない』笑笑。きっと皆んな少し焦らされるの好きなんだよね☆ってことでまた明日ボチボチ更新しますw磁石、コレが終わったらまた蔵出しするね！ (2019年10月27日 17時) (レス) id: 44ed3a426a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羊羽
| 作成日時：2019年10月18日 10時
