【wrwrd】目の前に推しがいるんだけど！？【d!】【軍パロ】

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次の日起きると、何もかも元に戻っていた。深夜のうちは開け放たれていた窓も、きっちりと閉められて、朝日はゆっくり昇って、体感時間を延ばした。

朝日が昇る一部始終を見届けた僕は、手を上に伸ばした。慣れないベッドに背骨がボキボキと鳴る。

「失礼するで。って、今起きたんかよ。遅いなぁ」


今まで昼夜逆転生活を送っていた僕に、朝起きるなんてことは難しい。目覚まし時計もつけぬまま寝ていた僕が起きたのは、昼近くになってしまった。

摩擦で絡まりボサボサになった髪を手櫛で梳かし、寝ていて乱れた服装を整えながら布団から出た。目の前のゾム様は何故か僕から視線を逸らして、窓の外を見ていた。

zm「あー、えと、風呂行こか？タオルはあっちあるから、洋服だけ持って行くで」

ゾム様もさっきお風呂に入ったのか、髪の毛が少し濡れているような気もする。まあ、そこを指摘しても何もないだろうからスルーするに違いは無い。


待て、替えの洋服にまともなのがない。
そう言えばパーカーは今着ているもの以外、洗濯して干していた。つまり、今ここにあるのは暗殺業に使っていたドレス類やスーツ、他人に成りすます為に持っていた多種多様な洋服達だ。ここはスーツが安牌か。

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