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shp「あ、Aさん戻って来た」
『あ、す、すみません。お待たせしました…』
食堂の扉を開けて入ると一気に視線がこちらへと向いた。もう皆様食べ終わっていらして、待たせてしまったことに罪悪感を感じた。
os「ええんよええんよ。俺らが待ちたくて待ってたんやから。ほら、一緒デザート食べようや〜」
オスマン様がそう言うとデザートと思える旬のフルーツの盛り合わせが運ばれてくる。そのフルーツらはどれもきらりきらりと光を反射していて、とても美味しそうだ。
ci「ほら、Aさんも食べましょ〜!」
チーノ様ににこっと笑いかけられ、こちらも思わずにこりと愛想笑いを返した。
ひとつフルーツを口に運ぶ。歯で噛んだ瞬間じゅわっと溢れる果汁がなんともみずみずしい。収穫も丁度良くて、フルーツ独特の自然な甘みが口いっぱいに広がった。
ht「美味しそうな表情で食べるね。見てるこっちも嬉しいよ」
さっきまでとは違って打ち解けることが出来たのか、ふわっと笑うひとらんらん様が、こう、言っていいのか分からないが、可愛い。これが美形の力か。
ci「フルーツ好きなんですか〜?僕のも食べます?」
ほら、と目の前から綺麗な色白の細長い指で掴まれているフルーツが突き出される。
こ、これはどうするべきなのか。推し達からフルーツを貰うなんて恐れ多い。そう言うことは困るから辞めて欲しいというのが本心だが、フルーツが予想よりも美味しくて貰えるのなら欲しいというのも本心である。はて、全く困ったものだ。
ci「んふ、スキあり!は〜い、僕の勝ちです」
そんなことを考えているうちに、いつの間にかチーノ様のフルーツは私の口の中に納まっていた。それに呆気に取られていると、ふふふと笑う声がどこからともなく聞こえてきた。
em「いえ、その、ふふ、すみません」
その正体はエーミール様で口を抑え、お上品に笑ってらっしゃる。またもや、ぽけっと見ていると堪えきれなくなったのか、エーミール様は大きく笑い始めた。
em「いえ、どうしても小動物のように見えてしまって、ふふ。可愛らしいですね。私のフルーツもお食べになりませんか?」
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ノレム - え、さ、最高ですね!?こんな事現実にあったら嬉しい....って思いますわ😭頑張ってください!応援してます😊 (2022年3月19日 18時) (レス) id: 041a7bb755 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ハクさん» いえいえ(*´∀`*)ですよね笑こちらこそよろしくお願いします(?) (2021年4月11日 21時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます!!siさんが居る小説は少ないですよね…まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いします! (2021年4月11日 18時) (レス) id: dcd2826455 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ヤバいヤバいしんぺい神さんおる好きィィィ!!!() (2021年4月11日 0時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - あこさん» 一応、身長を元にした平均体重から、極端に減らしました…自分のリアルの友達にガリガリの奴が居たんで、その人を参考にさせてもらいました。あ、これ、こんなになった理由も過去に関係してるんで、多分、いつか明かされると思います!! (2021年2月7日 13時) (レス) id: f1f7e72289 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハク | 作成日時:2020年10月18日 17時