再会まで二週間経過 ページ6
乱歩さんとの賭けから二週間が経った___
時刻は7時。空はもう暗くなっていた。
太宰「今日は曇りだから星は見えないね。」
否、何時の間に入店しました?
全然気づかなかった…………
『………そうですね。』
カラン___
谷崎「Aさんは星好きなンですか?」
そう聞いてきたのは妹と入店してきた谷崎潤一郎くん。この子と妹のナオミちゃんも此処の常連客です。
『いらっしゃいませ潤一郎くんナオミちゃん。
否、好きと云うか何と云うか__
私の異能力が星と関わりがあるもので。』
二人を席に案内し水を出す。
ナオ「まぁ! 是非見てみたいです。」
目を輝かせながらナオミちゃんが云ってくる。
『御覧になりますか?』
谷崎「良いンですか?」
『勿論良いですよ。どうせなら皆さんも呼びましょう。』
と云うことで閉店後、探偵社の皆さんと共にとあるビルの屋上に行きました。
『ふぁ〜〜』
手で口を覆い欠伸をする。
眠い。
本当ならもう時間だから仕方ないか。
宮沢「眠いんですか?」
『うん。少しだけ……』
この子は宮沢賢治くん。この子も「うずまき」の常連客。
麦わら帽子を被っている優しくて可愛らしい男の子。
何だか昔の敦くんに似ているので可愛がっている。
国木「全くこんな所で何をする気だ。」
『まぁまぁ国木田さん。』
この真面目眼鏡は国木田独歩さん。超が付くほどの理想主義者な常連客。
『では皆さん準備は良いですか?』
こくりと全員頷く。
『異能力__ニュイテトワレ。』
私の手の平に小さな光りの粒が出来ていく。
ナオ「綺麗ですわ。」
ねぇ敦くん二人で良くこっそり孤児院脱け出して私の異能力を毎晩見ていたね。
ねぇ敦くん今、空見てる?今日は星が綺麗になるよ___
手の平にある粒に息を吹き掛けると
粒は空に舞っていく____
その粒はまるで星のように綺麗に輝いている。
「……………」
皆は余りの綺麗さに目を奪われていた。
『まだまだですよ?
異能力__メテオール。』
そう良いながら私が右手の人指し指を右から左に動かすと
光りの粒も右から左に動いた。
まるで流星群なように___
敦くん此の流星群好きだったよね。
キラキラ甘く溶けるように光りながら落ちていく粒。
その中の一つだけ私は粒を空に残した。
その光りの意味は私と敦くんしか判らない____
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あやねっち - 立原の彼女っていう設定でびっくりです更新楽しみです。無理しないで下さいね (2020年4月12日 18時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - SANASA.さん» ありがとうございます! (2019年12月6日 22時) (レス) id: 0badc6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
SANASA. - 面白かったです!これからも頑張って下さい! (2019年12月6日 16時) (レス) id: 1d56757537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤井林檎 | 作成日時:2019年12月5日 20時