買出し ページ14
ブーブーッ
マナーモードにしていたスマホの振動がする。
『………電話? 与謝野さんだ』
電話なんて珍しいな何て思いながら出ると買出しのお誘いだった。
勿論答えはOK。
私は全速力で探偵社に向かった。
与謝「おや来たねェ。」
探偵社に入ると与謝野さんと敦くんが居た。
『遅れてしまいすみません。』
乱れた髪を手櫛で直しながら云う。
敦「では行きましょう」
『敦くんも来るの?』
与謝「敦は荷物持ちさ。さぁ行くよA。」
『はいっ!』
・
『あ、敦くん大丈夫? 私も持とうか?』
与謝野さんの買う量が異常な程多いため敦くんはまともに前を向いて歩けていない。
先程から何回も云っているのだが…………
敦「大丈夫です。」
の一点縛り。
姉ちゃんそんなに頼りないかな?
私に甘えてくれても良いのに。
そんな事を考えながら萎えていると
敦「うわわわっ!」
敦くんがバランスを崩し食べ物を盛大にぶち撒けスーツを着た男性が転んでしまった。
与謝「あーあー」
敦「うわっ」
「どうしてくれる欧州職人の特別誂えだぞ!」
まぁ相当頭にキてるね。
『すみません。スーツは弁償させて___』
男性に頭を下げながら云うと_
「五月蝿い!」
そう云いながら私を押す。
私は其の勢い耐えきれず後ろに倒れてしまった。
『痛っ』
敦「ね、姉さん! 姉さんに何して_」
『敦くん駄目だよ私達に非が有るんだから。
その人は悪くない。』
「………良く見れば良い女じゃないか。金より体で払ってくれても良いんだが?」
床に座り込む私を厭らしい目付きで舐め回す様に見ながら私の頬に両手を添えてきた。
え。キモ←
『や、やめてください。』
「そんな事云っても良いのか? 貴様ら勤め先など電話一本で潰せるんだぞ。」
女の癖に俺に逆らうな。と云ってくる。
与謝「女の癖に? そいつは恐れ入ったねェ女らしくアンタの貧相な××を踏み潰して××してやろうか?」
「………ッ!」
男性は私から手を離し走り去って行った。
そんな男性の姿を見終わった私達は電車に乗車した。
敦「すみません楽しい雰囲気を壊してしまい。」
与謝「気にするこたァないよ。」
『与謝野さんの云う通りだよ。』
わしゃわしゃと敦くんの頭を撫でる嬉しそうに微笑んだ。
122人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやねっち - 立原の彼女っていう設定でびっくりです更新楽しみです。無理しないで下さいね (2020年4月12日 18時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - SANASA.さん» ありがとうございます! (2019年12月6日 22時) (レス) id: 0badc6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
SANASA. - 面白かったです!これからも頑張って下さい! (2019年12月6日 16時) (レス) id: 1d56757537 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤井林檎 | 作成日時:2019年12月5日 20時