猟犬 ページ13
“猟犬”聞いたことが有る。
慥か軍警最強の特殊部隊__
でもあれは伝説と聞かされていた。
『何故、私が?』
条野「それはですね猟犬の隊員が貴女を是非入れたいと。」
『隊員__? じゃあその人が』
条野「貴女を“良く”知り、貴女も“良く”知る人です。」
良く__?
全然、判らないんだが。
『…………私、強く無いんですが』
そんなのが軍警最強の特殊部隊に入れないと云うと
条野「貴女の異能力は使い方によっては__」
最強かも知れません。と云うのだ。
『最強?__』
条野「はい。猟犬なら貴女の異能を完全なものにする事が絶対に出来る。」
『でも今の私には十分に満足の行く異能ですので完全じゃなくても良いんです。』
と返す。
条野「ですが今の貴方では弟も婚約者も守れない…それ以上に足を引っ張ってしまうかも知れませんよ?」
耳元で小さく呟かれる。
『………何で知って。』
私が条野さんを見て瞬きを二度すると
もう彼の姿は無くなっていた。
私が握っていたのは彼の着けていた手袋だけだった。
私もそろそろ昼休憩が終わる頃なのでお会計をして帰る事にした。
店員「お代は先程の方から頂いているので大丈夫ですよ」
と云われた。
お店に戻ると何だったんだろうと思いながら午後の仕事を終えて家に帰った。
家のポストに小さなメッセージカードが入っていた。
書かれていたのは“次会う日に返事を聞かせてください。それまで指輪を預かります 条野”
咄嗟に左手を見ると指輪が無くなっていた。
何時の間に____
はぁと小さな溜息を吐き家に入る。
中也「よぉ。」
『何で中也と黒蜥蜴………?』
リビングに居たのは黒蜥蜴と中也が居た。
中也「本当は芥川と樋口も来るハズだったんだがなぁ。急な仕事が入って来れねぇそうだ。」
『待って待って。私の脳が置いてかれてる。』
そもそも来る事聞いてないから___
中也「ん。なんだこれ……」
中也は手元に在った物を掴み上げる。
『それは私のブラ__』
中也「…………」
顔が茹でダコみたいですよ
中原「す、すまねぇ」
と云いながら私に持っている其れを私に差し出してきたので受け取る。
道造くんが小さな音で舌打ちしながら中也を睨んでいた事は心の中で留めましょう。
広津さんと銀ちゃんは二人して呑気にお茶してるし………
カオス過ぎる空気なんだが。
122人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやねっち - 立原の彼女っていう設定でびっくりです更新楽しみです。無理しないで下さいね (2020年4月12日 18時) (レス) id: a393e3772d (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - SANASA.さん» ありがとうございます! (2019年12月6日 22時) (レス) id: 0badc6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
SANASA. - 面白かったです!これからも頑張って下さい! (2019年12月6日 16時) (レス) id: 1d56757537 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤井林檎 | 作成日時:2019年12月5日 20時