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「…A、逃げるなよ」

「逃げません…そんな薄情な人じゃないです」


降谷さんは フッと笑うと、

ムスッとした私の頭をポンポンと叩きながらスマホの着信に出て、

そのまま隣の部屋に向かった。

ポンポンって…ヤバい。



「…風見か。ああ…昼過ぎに警察庁に向かうつもりだ」



途切れ途切れだけど部下の人に指示を出すのが聞こえる。



内容までは分からないけど、やっぱり彼は公安の警察官なのだと納得できた。



私立探偵なんて…ウソつき。




…あれ。




…もしかして。




先日のコナンくんを思い出した。




『ウソつき』って透さんに言っていたの、このことだったんじゃ…







通話を終えた降谷さんが「すまない」とまた席に着く。




「降谷さん、これからお仕事ですか?」

「ああ、事後処理などやらなくてはいけなくてな。
このあと一緒に警視庁に行こう。送るよ」

「…ありがとうございます」



悪い人じゃないのは分かるし、

嫌なわけじゃない。


こうして一緒にご飯を食べるのも嬉しい。


『透さん』が誰なのか分かってスッキリしたのもある。



ーーーどうして降谷さんじゃダメなのかな。






「そう言うことで、今日から一緒に暮らしてくれ」

「…はい?」




ヤバい、なにも聞いてなかった……

ていうかどうしてそうなるの!?



あまりの素っ頓狂な声に降谷さんは「はぁ…」と盛大にため息をついた。




「俺は潜入捜査もしてるし、なかなか家に帰れないときもある。そんなときお前があのセキュリティの緩いあのアパートに居るのが本当に不安なんだ。だから今日から一緒に住んで欲しい」

「いや、私なら大丈夫です。普通の人なんで」

「…もう普通じゃないって言ったら…?」

「…え?」




ーーードクン、と心臓が跳ねた。




「もう俺がお前のいない生活なんて無理なんだよ」




ーーーそのブルーアイが私を射抜いた。

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設定タグ:安室透 , 降谷零 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:アニメ
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NANA(プロフ) - アオさん» アオさんありがとうございます!訂正してきます^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 薔薇さん» 薔薇さん初めまして。楽しんでもらえて嬉しいです^ ^続きもよろしくお願いします^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - ちりさん» ちりさん初めまして。キュンキュンしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 安室さんに仕事は休みをとったのは、夜のうちに言っていましたよ? (2018年5月4日 9時) (レス) id: 95a693fe0b (このIDを非表示/違反報告)
薔薇 - とても素敵なお話で、更新を楽しみにしていました。執行人編、とても楽しみにしております。 (2018年5月4日 0時) (レス) id: cb8b72a93d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NANA | 作成日時:2018年4月28日 16時

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