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「どう…して…?」
声が掠れる。
今まで『恋人』だと思って呼んでいた名前は、
この世に存在しない人の名前だった。
キュッと、私の震えた手を握られる。
「…ある組織の、潜入捜査をしている」
「潜入捜、査…?」
その瞳は、また私の知らない瞳だった。
「降谷零が奴等に知られたらマズいんだ。
だから偽名を名乗り、私立探偵としてカモフラージュして生活していた」
「カモフラージュ…?」
そんな…まさか…
私との関係も、
ウソだという事だったのか…
なにもかも到底受け入れられない事実だった。
悪い組織の存在なんて私は普通に生きていれば知り得ることはなかったろうし、
まさか『恋人』が公安のそんなに危ない場所にいる人だとは思わないし、
ましてや今まで『恋人』だと思っていた人の名前が
本当はまったく違ったのだーーー
無理…ちょっと…キャパオーバー…
目の前の透さん…降谷さんは伏し目がちにポツポツと話す。
いつもと口調が違うのも、
私のことを呼び捨てにするのも、
コレが本当の『この人』なのだろうか。
「でも俺は、それでもAと一緒に居たい。
…一緒に、居てくれないか」
そのブルーアイに吸い込まれそうだったーーー…
、
、
でも…
、
、
「ごめんなさい…無理です」
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NANA(プロフ) - アオさん» アオさんありがとうございます!訂正してきます^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 薔薇さん» 薔薇さん初めまして。楽しんでもらえて嬉しいです^ ^続きもよろしくお願いします^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - ちりさん» ちりさん初めまして。キュンキュンしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 安室さんに仕事は休みをとったのは、夜のうちに言っていましたよ? (2018年5月4日 9時) (レス) id: 95a693fe0b (このIDを非表示/違反報告)
薔薇 - とても素敵なお話で、更新を楽しみにしていました。執行人編、とても楽しみにしております。 (2018年5月4日 0時) (レス) id: cb8b72a93d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NANA | 作成日時:2018年4月28日 16時