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大観覧車を止めたあと、
降谷は大勢の人混みに紛れてその場を後にした。
茂みの方にいた赤井と視線が絡んだが、
もう今日はアイツに噛み付く気力は残っていなかった。
そのとき、かなり重傷であっただろう風見から連絡が入る。
「ああ…風見、無事か」
『私は大丈夫です。降谷さんこそ…』
「平気だ。…だがあとは頼めるか?」
『こちらは気にしないでください。
…ですが、先ほど救急隊に連れられる彼女を見かけたもので。…早く行ってあげてください』
…風見に心配されてしまった。
ということは風見に自分の気持ちなどお見通しだったということか。
部下に自分の恋路を気にされるのは実に居た堪れない。
「…言われなくても、そうさせてもらうさ」
スマホを切ると埠頭に置いてあった車を取りに行き、
そして彼女のワンルームのアパートへ車を走らせた。
組織の連中がいないか注視しながらだったため、
だいぶ遅い時間になってしまった。
夜中の二時…一瞬は躊躇したが、
それでも窓から明かりが見えると、
迷わずアパートの階段を駆け上がった。
ドアに寄りかかると、
掠れた声で名前を呟いた…
『A…俺だよ…』
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NANA(プロフ) - アオさん» アオさんありがとうございます!訂正してきます^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 薔薇さん» 薔薇さん初めまして。楽しんでもらえて嬉しいです^ ^続きもよろしくお願いします^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - ちりさん» ちりさん初めまして。キュンキュンしてもらえて嬉しいです。更新頑張ります^ ^ (2018年5月4日 10時) (レス) id: 33232cc3d6 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 安室さんに仕事は休みをとったのは、夜のうちに言っていましたよ? (2018年5月4日 9時) (レス) id: 95a693fe0b (このIDを非表示/違反報告)
薔薇 - とても素敵なお話で、更新を楽しみにしていました。執行人編、とても楽しみにしております。 (2018年5月4日 0時) (レス) id: cb8b72a93d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NANA | 作成日時:2018年4月28日 16時