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オカダからの紹介された人へ連絡を取ると、練習場兼事務所のあるビルへと呼ばれた。
「急な連絡にも関わらず、お時間くださりありがとうございます。」
「たまたま空いていて良かったよ。えっと…、リョウタとショウタ、だよな？」
電話でも名字しか名乗っていないはずなのに、間違えることなく名前を言い当てられ、二人は戸惑った。
「サカモトさん、どうして俺らの下の名前まで…？」
「コウジがよく話してくれたんだよ。塩顔のイケメンとロイヤルなイケメンと知り合ったってな。ここ最近は、口を開けばお前たちの話ばかりだった。」
「コウジが…。」
リョウタの問いに対する苦笑混じりのサカモトの返事は、ショウタにとって想像以上のものだった。
(まわりの人には話すくらいってことは…本当にただの客と思ってた訳じゃないんだ…。)
自分の知らないお店以外のコウジの姿を知り、密かに安堵しながら、事務所内にあるロッカールームに案内された。
「ここが劇団員のロッカールーム。コウジのは…ここ。」
「まだ荷物は取りに来ていないんですね？」
「来てないな。そもそもだけど、俺のところには辞めるとも関西に帰ることになったことも、連絡がきてねぇんだよ。」
「「えっ…？！」」
(身の回りの縁を切って、どこかで違う生活を始めようとしているのかと思い込んでた…。劇団を辞めていないということは、遠方からでも続けるつもりだったのか…？)
リョウタは、出発前に言っていたリョウヘイの言葉をふと思い出した。
『あらゆる可能性を考えてね。』
(この場合、考えられる可能性って…？)
「おい、リョウタ。」
思考の渦にのみこまれそうになっていたリョウタを、ショウタは肩を揺さぶって意識をこちらに戻させた。
「あっ、ごめん。」
「まずはちゃんと調べてから。下手な推測はコウジを余計危険な目にあわせることになる。」
このようないざという時、意外と彼の方が冷静であることが多い。下手に頭を動かすよりも、落ち着いていることの方が案外難しいものだ。
リョウタにとって、ショウタを尊敬する部分のひとつだった。
「これ、スペアキーだから好きに調べてくれ。俺は部屋に戻るから、見終わったらさっきの番号に連絡してくれ。」
「いいんですか…？」
俺たち二人だけにして。という言葉は口に出せなかったが、サカモトは思いを察したのか力強く頷いた。
「お前達が悪い奴だとは思えないからな。俺からもお願いする。コウジのこと、助けてやってくれ。」
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比呂(プロフ) - 初めてコメントいたします！ゆりこじが大好きなのでこの小説を見つけたときはすごく嬉しかったです！一気に読みました！�兇眛匹澆泙靴拭�これからも楽しみにしております！ (2021年5月20日 22時) (
レス) id: a496cb4725 (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - ゆ〜さん» ゆ〜様 コメントありがとうございます。少しずつお話のテンポあげていきますので、楽しみにしていていただけると嬉しいです。 (2020年2月19日 0時) (レス) id: c2ca1181c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ〜(プロフ) - 有閑倶楽部もスノも好きなのでこの作品に出会えて感動してます！笑 続き楽しみにしてます！！ (2020年2月18日 2時) (レス) id: 59480d1b07 (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - 、さん» ご指摘下さりありがとうございます。確認が甘く不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。 (2020年2月18日 1時) (レス) id: c2ca1181c3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外て下さい。違反ですよ (2020年2月17日 16時) (レス) id: 5d9d69443a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこ | 作成日時：2020年2月13日 21時
