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かなり悲惨だった。大きな瞳は真っ赤に腫れて辛そうだし、手首にはくっきりと青痣が残っている。
「はぁい、ジフナ」
「A？？」
学校サボる、とDMが入っていて思わず俺も休む、と言ってしまった。来てみれば憔悴仕切ったAが力なく笑っていた。
「お前これどうしたの、冷やした？てか飯食った？」
「ジフニ、オンマみたい」
「笑い事じゃない」
けらけら笑う姿はちっとも変わっていないのに、いつもの儚さ10倍増しだ。ルームウェアに申し訳程度にガウンを羽織っただけで多分夜からそのままなんだろう。
手首を触ると過剰に反応してぽろり、と涙を零した。
「手、あったかいね」
「体温高いし」
「冷たくない」
「そうだな、お前の手は冷えすぎ」
ジフンがぎゅうと手を取って握ればダムの決壊の様にAは崩れ落ちた。ジフンは優しくお姫様を抱き抱えてソファに座らせる。Aは抱き付きながら何度も名前を呼んだ。
「悪かった。提案した俺が悪い。本当にごめん」
「…ちがう、ジフニじゃない、私が悪い」
ふるふる顔を横に振ってAは手に力を込める。大して変わりもしない強さだったのはジフンしか気付いていない。
「遊んで、勝手に、ベベのこと振り回した…逃げたから、ベベ怒っちゃったんだよ、だから…昨日あんなことに…私が、悪かったから…」
「言わなくてもいいけど、昨日何があったの」
「怖い、て思ったの…、やだって思った、乱暴であんなベベ初めて見たからビックリした」
ジフンの胸板に額をグリグリと押し付ける。大人しくそれを受け入れながら、大切なその背を離さない様にジフンも力を込めた。
Aは霞んで、その目が潤んで、首筋は赤くなって、手首は青く染まって、腰を庇いながらふらりと動くのだ。ジフンは唇をかみしめた。
「怖かった、いままでの男の、人たちを思い出して、気持ち悪かったの…ジフニが良いって、思って、そしたら、ベベが…」
自分が登場することに驚いた。眼中にも入っていないとは言い切れないが圧倒的にジニョンの割合が大きいと思っていたのだ。
「がんばったな」
「ん、ジフナ」
「なに」
「迷惑かけてごめん」
「なら俺と一緒に朝飯食べてよ」
どこまで行っても良いやつである。朝食を準備し終えるまでAはジフンからぴたとくっ付いて離れなかった。全くあざといの塊である。
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こー - いえいえ!わざわざありがとうございます(涙)楽しみにしてました!読ませていただきますね! (2020年5月25日 0時) (
レス) id: 15c5b103b3 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - こーさん» 遅れてしまい、大変申し訳ございませんでした。今日やっとお話あげたので、まだ気があれば是非読んで下さい。感想待ってます。 (2020年5月21日 10時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
こー - お久しぶりです( ^_^ )投稿したお話って何日くらいしたら見れるんですかね?? (2020年5月20日 23時) (レス) id: 15c5b103b3 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - こーさん» コメントとても嬉しいから大丈夫ですよ〜笑笑 ありがとうございます、地道に頑張ります。1日ほどお待ち下さい〜！ (2020年5月12日 1時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - springさん» 会社の同期で話進めてるので、幼なじみ設定である人を出そうと思います〜。リクエスト送って下さったのにすみません、幼なじみのお話はまた別の機会か、並行で書かせて頂こうと思います。次作も何卒よろしくお願いします〜！ (2020年5月12日 1時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FIX | 作成日時：2020年4月8日 11時
