47 ページ47
「…俺はきっと、いつかあいつのことを傷付ける。
…お前は優しくてええ奴や。お前とおったほうがあいつは幸せになる。」
ラ「、どういう、、っ」
「あいつはほんまに苦労して生きてきたんや。これからは幸せになってほしい。俺にはあいつを幸せにしてやることができへんねん。」
ラ「、、、なんなんすか、、、っ、
なんでなんすか、、、なんでそうなるんすか、！」
「……どうにも、ならんこともあんねん…。」
ラ「そんなこと、、っ、分かんないじゃないっすか、、
あんなにAちゃん、オーナーのこと好きで、、、っ、
俺、……俺、病院でAちゃんと過ごしてるうちに、だんだん、、いつのまにか好きになってて、、、っ、
でも俺、やっと気づいたんです。、、ひたむきで、一生懸命で、素直で明るくてオーナーといて幸せそうな顔してた、、っ、そんなAちゃんが好きだったんです、、、っ、
俺じゃない、俺じゃあんな顔させてあげられない、、、っ、」
「、、、これから変わって行くことやって沢山あるやろ。人の気持ちなんて特に、」
ラ「、、っ、Aちゃんの気持ちは何ひとつ変わらないって言ってるんです、、！オーナーだってそうじゃないすか、、」
「……それはお前の思い過ごしや。」
ラ「っ、なにがダメなんすか、、っ、なんでそんなに拒否するんすか、、、っ、」
「……もうええやろ、悪いけどこの話は終いや。もう遅いから帰れ。親父さん心配するやろ、」
ラ「、、、っ、
もういいっす！！この頑固オヤジ！！」
「、、、、、」
バタバタッ、バタン、、！！！
ライキは勢い良くドアを閉めて店を出て行った。
「………はぁ、、、」
どっかで聞いたセリフや、、、。
……どいつもこいつも勝手なこと言いよって、、、。
……俺、…そんなオヤジっぽいんか、、、
……‘なんでちゃんと向き合わなかったんすか！’
、、、向き合われへんやろ、、。
Aがどれだけ俺のことを想っとってくれとったかなんて、身に染みて分かっとる。
、、、やから無理なんや、、。俺の気持ちなんて話したら、苦しむのはあの子や。仕方ないやろ、、、。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 163人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふう
| 作成日時：2022年11月30日 22時
