5 ページ5
医「…さん、、、木下さん、、、」
『ん、、、、』
呼ばれた気がして一生懸命目を開けた。
医「起きれますね。気分はどうかな?」
『……は、い、、、』
医「ちょっとまだはっきりしない感じかな。また後にしようか、」
「お願いします。」
.
.
夢なのか現実なのかよく分からなくて、心地良い……。
なんだっけ、、
あたし、どこで寝たんだっけ、、、、、。
手の温もりを感じてまたゆっくり目を開けると、見慣れない場所に、独特の臭い。
『ん、、、寝坊、、、?』
「ふっ、、、おはようさん。」
『あ、、れ、、、』
「分かるか、?」
『崇裕、、、。』
「ん、…ここは病院やで。」
『、、、そ、だ、、、、』
そうだ、さっき崇裕が言ってたような、、、、。
体が痛い、、、なんで、病院、、、、
、、、っ、!!
、そうだ、ともくんだ。
ともくんが急にいて、、崇裕が、!
『っ、!崇、ひろ、、っ、怪我、、』
顔、すごく痛そうだよ。腕とか足とかは大丈夫なの?大きな怪我とかしてない、、??
目を凝らして崇裕を頭の先からつま先まで何度も確認する。
「、、俺は大丈夫や、擦り傷だけやから。
……お前の方が、、」
『…、あた、し……?』
そう言われて、記憶がぶわあ、と蘇る。
、、そう、だ、、、。
そうだ、あの時。
ライキくんが体を引っ張ってくれて、やっと立ち上がることができたと思ったら、ともくんがまたナイフを手にしてて……。
スローモーションのように、崇裕に向かってナイフを振り下ろすともくんの前に、急いで身体を滑らせた。
怒りに満ちたともくんの顔が、一瞬にして絶望の顔に変わったのを確かに見た。
そうだあたし、、ともくんに、、、っ、。
164人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふう | 作成日時:2022年11月30日 22時