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「………A、、。

ごめんな、、、。ほんまに勝手やけど、もう俺のことは忘れて欲しい、」







悲しそうに話す崇裕は、なにも核心に触れることは言葉にしてくれなくて。
もうこのまま崇裕は会わないつもりなんだって、本気なんだってそれが伝わって、悲しくて、苦しくて辛くて、どうにもできなくて、あたしは崇裕の袖をギュッと掴んだ。






 
『うっ、、、ぐすっ、』



「今までありがとうな。」



『、、っ、やだ、っ、』



「A、」



『付き合わなかったら、いいの、、っ、?
彼女じゃなくていいから、、気持ちがなくてもいいから今日だけ一緒にいてって言ったら、、それならいい、、っ、?』



「あほなこと言うな、」



『っ、本気、、だから、、っ、』



「………どういう意味か解っとんの、」



『っ、子ども扱いしないで、!』



「……、、、。




無理や。」



『っ、なんで、、っ、』



「…お前をそういう風には見られへん。
自分のこと、大切にしや。そんなこと簡単に言うたらあかん。」



『簡単じゃないもん、、っ、ほん、きで、、っ、本気だもん、、、っ!本当に好きなんだもん、、っ、今日だけでいいから、!そしたら諦めるから、、っ、ちゃんと、やめるから、、、っ、!』



「…………、、、」



『お願いっ、、、崇裕、、、っ、』



「………っ、」








崇裕は、袖を掴むあたしの手をギュッと握って、一瞬目をつぶってそしてあたしの手を強引に剥がした。








「……ごめんな。もう行くわ。」



『っ、、やだ、っ、、、やだあっ、』



「…ええ子やからもう困らせんといて。な?」



『っ、、、』



「ほなな。……元気で。」



『待って、!崇裕!!待ってお願い、、っ、』










 

必死に引き留めるあたしを無視して、崇裕はガチャンと部屋から出て行った。











『っ、、、、っ、、っうわああああああああっ、、
うわあああああああああっっっ、、、!』













行っちゃった、、、。行っちゃった。


あんなに必死に言ったってダメだった。


あたしの言葉も気持ちも、やっぱりなにも届かなかった。


寂しいよ、悲しいよ、苦しいよ、、、


もう会えないなんて、、、、嘘でしょ、、、?









.








 

 

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作者名:ふう | 作成日時:2022年11月30日 22時

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