３４話 ページ35
｢ん………ここ…どこ？｣
目を開けると真っ白な天井と蛍光灯が視界に入った。
あっ、病院か…。
｢ヌナ！ヌナ！よかった…｣
ジョングクが私の手を握って涙目になっている。
｢ジョングク…｣
そうだっけ、私ストーカーに襲われて…
思い出したら身体が震えだした。
｢ヌナ、大丈夫？｣
ジョングクが私を心配そうに見ている。
｢ヌナ、ぎゅってしても大丈夫？｣
｢多分…｣
ジョングクが壊れ物でも触るかのように私を優しく抱きしめた。
やっぱりジョングクは私の最大の支えで安心要素。
不思議と震えは収まり心が落ち着いた。
｢ジョングク…助けてくれてありがとう｣
｢ヌナが無事でほんとに良かったよ｣
｢あの男は？｣
｢警察に捕まった｣
｢良かった…｣
｢ヌナ、なんであんなに遅くに1人で帰ったの？ソヨンさんと呑んでたならジミニヒョン迎えに来たでしょ？なるべく1人にならないでって前言ったよ？｣
｢ごめ…ん、なさい…。あれから…何もなかったから忘れ、かけてて…1人でも…大丈夫かなって……思って…｣
ボロボロと涙が出てきた。
私ってほんとにバカだ…。
ジョングクに言われた事守ってれば、自分がもっと気をつけてれば…あの時ちゃんと確認してドアを開けてれば…後悔しても後悔し切れない思いが込み上げてきた。
拭いても拭いても涙が止まらなかった。
｢………ヌナ｣
ジョングクの改まった声にもしかして呆れられて別れを告げられるんじゃないかと身構えた。
｢ヌナ、僕達一緒に暮らそう？｣
ジョングクが涙を拭いながら言った。
｢えっ！？｣
びっくりして涙が引っ込んだ。
｢ハハハ！涙止まった！｣
ジョングクは笑ってるけど私はそれどころじゃない。
｢一緒に暮らしてくれるの？良いの！？｣
｢一緒に暮らさないとヌナの事心配過ぎて学業もバイトも手につかないよ。それに、実は…ヌナの会社面接するんだ｣
｢えっ！？うちの会社！？｣
｢うん、ヌナとずっと一緒にいたいし副社長って言う悪い虫から守らないと｣
ジョングクは照れながらそんな事を言った。
嘘だ…嘘でしょ！？
ジョングク、そんなに色々考えてくれてたの！？
私は驚きのあまり放心状態になった。
｢とりあえず、目、覚ましたからナースコールするね｣
そう言いながら枕元のナースコールのボタンを押した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 547人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
papillon32171(プロフ) - BTS♪さん» コメントありがとうございます！グクかっこいいですよね！そして初めての妄想に選んでもらえて光栄です！これからも楽しんで読んで頂けるように頑張ります！ (2017年4月29日 16時) (
レス) id: 10a433ae09 (このIDを非表示/違反報告)
BTS♪ - 私もBTS大好きです！特にグクが。妄想系の話初めて読んで、ハマりました！ (2017年4月29日 14時) (レス) id: 5637ce32c6 (このIDを非表示/違反報告)
papillon32171(プロフ) - ゆかさん» コメントありがとうございます！！すごい嬉しいです(^ ^)更新頑張ります！ (2017年4月22日 8時) (レス) id: 10a433ae09 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - こういうお話めちゃくちゃ好きです!!続きが楽しみです^^更新頑張って下さい!!応援しています(^^) (2017年4月22日 0時) (レス) id: 89a23ba0c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひぃ x他1人 | 作成日時：2017年4月12日 21時
